こんにちは、理学療法士の今井俊太です。今回も基礎代謝を上げるための内臓ストレッチをお伝えします。
暑い季節がやってきた!今年も熱中症には厳重警戒
- 適切な予防のために指数を毎日チェック!いざというときの応急処置や予防レシピなど、熱中症対策に役立つ情報がぎっしり!
縁の下の力持ち“骨盤底筋群”
最近では尿漏れなどのリハビリでたびたび取り上げられる骨盤底筋群。
一言で骨盤底筋といってもたくさんの種類があります。これらが骨盤の底に敷きつめられ、内臓を支えています。簡単に言いますと「トイレを我慢する」ときに使われるものです。
ただし、一般的にいわれている「お尻の穴を締める」骨盤底筋群のトレーニングでは、トレーニングできていないケースがほとんどなのです。後ほど、骨盤底筋群を効率的に働かせるストレッチをお伝えします。
内臓の位置が下がると内臓の動きは悪くなる
一応、内臓も筋肉です。ただし、一般的に知られている筋肉とは微妙に違い、こちらの意識なしに勝手に動いてくれているという粋な筋肉です。
内臓も筋肉なのでストレッチできますし、硬くなれば血流が悪くなり、動きにくくなります。
そんな内臓ですが、硬くなる一つの原因として、内臓の位置が下がることが挙げられます。これは、骨盤底筋群が支えるだけの力を失っている状態といってもいいでしょう。
和式トイレは骨盤底筋群のトレーニングジムだった
最近とくに、この筋肉の力が失われてきています。理由としてはいろいろあると思いますが、和式トイレの文化がなくなってきたことが、関係するかもしれません。
和式トイレは、深くしゃがみこみ、排泄するために骨盤底筋群のコントロールが不可欠です。そもそも、この筋肉が活動していないと、“正しく”しゃがみこむことは難しいのです。
骨盤底筋群の味方だった和式トイレも、最近ではなかなか見なくなったので、ストレッチで改善しましょう。
お腹をネジって、骨盤底筋群を働かせ、内臓を持ち上げ、基礎代謝を上げていきましょう。
文:リズムアンバサダー 今井俊太 写真提供:今井俊太