太もものセルライト大丈夫ですか?
太ももの前や裏、内側をつまんでみてボコボコした塊があれば、それがセルライト。皮下脂肪の塊です。女性の敵、美脚の敵ですね。
そこで今回は理学療法士の筆者が、セルライトの対策方法についてご紹介します。
■セルライトができやすい場所は?
筋肉が硬くなり、循環が悪く、冷えているところにセルライトはできやすいです。筋肉はゴムのようなもので、伸び縮みする性質を持っています。
また筋肉の中には血管が通っているため、筋肉が伸びなくなり硬くなると、血管を圧迫して循環が悪くなり、冷えてしまいます。
また筋肉の中でも、大きな筋肉がつき、脂肪を蓄えやすい場所を好みます。
いつも同じ姿勢、同じ行動だと偏った体の使い方になってしまい、よく使う場所、ほとんど使わない場所がでてきます。
大きな筋肉がついているのも関わらず、普段動かさず使われていない場所にセルライトはできてしまうのです。
■筋肉を伸ばしてセルライト撃退!太ももの全方向ストレッチ
トレッチをして筋肉が伸びると血流がよくなり、伸ばした筋肉は温かくなります。固まっていたところが柔らかくなることで、普段使えていなかった筋肉や関節も使いやすくなります。
ストレッチをして冷えを改善し、筋肉を活性化することでセルライトを撃退しましょう。マッサージを合わせるとさらに効果的です。
(1)ももの前を伸ばす
ひざ立ち姿勢をとり、後ろの足のつま先をつかみます。足をお尻に近づけていくと、太ももの前が伸ばされます。痛気持ちいいところで20~30秒止めましょう。
(2)ももの内側を伸ばす
いわゆる“伸脚”をしてももの内側を伸ばします。体育の授業の準備運動でやったことがある人も多いことでしょう。
以下の3つのポイントを押さえるとしっかり内ももが伸ばせます。
1つめはかかとをしっかりつくこと。2つめはお尻が床スレスレになるくらい腰をしっかり落とすこと。3つめは爪先を天井に向けること。
(3)ももの外側を伸ばす
仰向けに寝て両ひざを立て、右脚を左ももの上に乗せます(右足で左ももを引っかける感じ)。
足を右側に倒します。左足がしっかり倒れるように、右足で補助してあげます。伸びたところで30秒。
(4)ももの裏を伸ばす
仰向けになり、片方の脚を抱えます(太ももの後ろで手を組む)。
抱えたまま、ひざを伸ばせるところまで伸ばします。
ももの裏が伸びれば、ひざはまっすぐ伸びなくてもOK。伸びるところまで伸ばして30秒キープしましょう。
いかがでしたか? 太ももはたくさんの筋肉があるため、前、後ろ、内側、外側の4パターン紹介しました。
全て行うのが大変な場合、1番キツいと思うストレッチを継続して行ってみてください。キツイということは筋肉が固くなり、冷えやすく、セルライトができている可能性が高い場所です。
自分の弱点を見つけて、継続してくださいね!
【筆者略歴】
※ 安季 ・・・ 理学療法士として患者さんへのリハビリ業務に携わる。その傍ら、リラクゼーションサロン『sayamakan』を開設し、アロマトリートメント、1人1人に合わせた自宅で出来るセルフトレーニングプランの作成などを提案している。
【画像】
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