毎日顔を見るたびに、「少し脂肪が減るだけで小顔になれるのに」
このように感じる人は多いのではないでしょうか。
特に、顔の脂肪はダイエットをしても思いどおりにならないことが多く悩みを持つ部分です。
顔の脂肪について悩んでいるのなら、小顔になるための治療法を試してみてはどうでしょう?
脂肪をなくして小顔になるための方法として、ダイエット以外にもバッカルファット除去と脂肪溶解注射があり、ふたつの違いをくわしく紹介していきます。
バッカルファット除去と脂肪溶解注射の違い
バッカルファット除去と脂肪溶解注射の違いは、アプローチする脂肪の種類です。
バッカルファット除去では、頬の奥にある深い層の脂肪のバッカルファットを口の内側から除去します。
頬がふっくらしている場合は、小顔効果が期待でき、加齢によって頬がたるむのも予防するでしょう。
一方、脂肪溶解注射は、浅い層の脂肪である皮下脂肪を除去することで、小顔効果が期待できます。
特定の部位の脂肪ではなく、あごの裏や頬などあらゆる皮下脂肪の治療ができるとされています。
バッカルファットと皮下脂肪の見分け方は?
バッカルファットとは、深い層にある脂肪のことで個人差はあるものの卵の黄身ほどの大きさ。
頬の高い位置にある脂肪ですが、年齢をかさねるとともに位置が下がってきます。
バッカルファットが下がると、マリオネットラインやほうれい線が強く出ることに。
一方、皮下脂肪とは、フェイスラインや頬、あごの裏など顔の全体についています。
そこで、自分の顔が太って見える理由がバッカルファットなのか皮下脂肪なのか、見分ける方法は以下のとおりです。
バッカルファットは笑ったときに出っ張る顔の中心部分にある脂肪です。
ですので、顔の中心部分の脂肪が気になる場合は、バッカルファットの可能性が高いでしょう。
また、皮下脂肪はさまざまな箇所についており、二重あごが気になる場合やフェイスラインをよりすっきりさせたい場合などは、問題が皮下脂肪であることが多いかもしれません。
しかし、素人が正確に見極めるのは困難なため、カウンセリングを受け、医師に適切な方法を診断してもらうことが大切です。
バッカルファット除去とは
バッカルファットは、深い層の脂肪を除去する施術ですが、実際にどのような手順で行い、起こり得る失敗はどのようなものがあるのでしょうか。
バッカルファットの施術概要
バッカルファットを除去して小顔になるためには、口の中から切開し脂肪を除去します。
このときの切開はバッカルファットの大きさにもよりますが、数mmから2cm程度が多いそう。
手術後およそ2週間で抜糸となります。
一般的に麻酔は、局所麻酔が使われますが、痛みや恐怖心が強い場合は静脈麻酔や笑気麻酔などを使うこともあるかもしれません。
バッカルファットのメリット
バッカルファット除去のメリットは、頬の脂肪がとれスッキリして小顔になれること。
また、バッカルファットは加齢とともに位置が下がり、ブルドック顔やほうれい線の原因ともなるため、除去しておくことでたるみが改善されたり予防したりできます。
バッカルファットの副作用やダウンタイム
バッカルファット除去での切開は口の内側なので、傷跡が見える場所に残ることはありません。
ただ切開によって、親知らずを抜歯したときのような強い腫れが出ます。
また、手術当日よりも2、3日後のほうが強く腫れてしまうそう。
洗顔やシャワーは、バッカルファット除去当日から可能ですが、入浴によって血行が良くなると腫れや痛みが強くなるかもしれません。
ですので、バッカルファットを除去した後の1週間ほどは注意が必要です。
バッカルファットの施術の流れ
バッカルファット除去に要する時間は、20分〜30分程度です。
費用は、クリニックによって開きがあり、15万〜30万ほどが相場でしょう。
施術の痛みは、麻酔をするため切開時の痛みは感じないようですが、麻酔を打つ際の注射に痛みを感じる人はいます。
バッカルファットの失敗例
バッカルファット除去は小顔になり、たるみも予防するうれしい施術ですよね。
しかし、すべての人が成功して満足するわけではありません。
たるみが目立つようになった
バッカルファットを除去してもたるみが改善せず、脂肪がなくなることでより皮膚が余ってたるんで見えることが。
30代前半でバッカルファットを除去した場合は、脂肪がなくなり余った皮膚も早く縮小します。
しかし、30代後半以降であれば、皮膚の縮小が遅く十分には縮まないため、たるみが目立つ可能性があります。
くぼみやしわで余計に老けて見えるように
バッカルファットを除去すると、頬に空きスペースができます。
そこに、目の下の脂肪が移動してしまい、しわやくぼみができて余計に老けて見えてしまい、失敗となることもあります。
バッカルファット除去に失敗したときの対応策
万が一、バッカルファット除去でたるみや頬がこけ失敗となった場合は、脂肪注入やヒアルロン酸注入で減りすぎたボリュームを補うことができます。
しかし、もっとも大切なのは念入りなカウンセリング。
自分の希望する小顔の仕上がりをしっかりと伝え、医師と考えを共有しておくことが失敗を防ぐ重要なポイントです。
脂肪溶解注射
浅い層の脂肪の除去する脂肪溶解注射ですが、おもな失敗例や費用が気になるところ。
まずは、どのように脂肪を溶かしていくのか見ていきましょう。
脂肪溶解注射の施術概要
脂肪溶解注射はメソセラピーともいい、切開なしの注射のみで小顔を手に入れる方法です。
注射を打ってから脂肪が体外に排出されるのは、およそ2〜3か月後。
どれほど小顔にするかにもよりますが、約2週間に一度のペースで注射を打ち、3〜6回ほど施術を受けると小顔に変わって見えるそうです。
脂肪溶解注射のメリット
脂肪溶解注射のメリットは、理想的な小顔を手に入れやすいことです。
注射器で薬剤を少量ずつ注入するため、顔の印象が急激に変わってしまうことはなく、気になっている部分を少しずつ修正し、理想の小顔を手に入れることができます。
さらに、注射を打つだけなので施術時間も短く、腫れや痛みも出にくいのも特徴のひとつです。
また、脂肪細胞は痩せると縮み、太ると大きくなる性質を持つもの。
脂肪細胞を縮ませるダイエットとは異なり、脂肪溶解注射をすることで脂肪細胞の数を減らすのでリバウンドしにくい仕組みとなっています。
脂肪溶解注射の副作用やダウンタイム
脂肪溶解注射は、体への負担が少ないといわれていますが、なかにはダウンタイム中に痛みを感じる人もいます。
腫れや軽い痛みが、1週間ほど続いたり内出血が起こったりすることも。
1週間ほどならダウンタイムとして考え、余裕を持って施術を受けましょう。
脂肪溶解注射の施術の流れ
脂肪溶解注射の1回の施術時間は、手のひらサイズの大きさで10分程度です。
麻酔を行う場合は、さらに30分程度かかります。
かかる費用は、脂肪溶解注射の成分に美容成分が多く配合されていると高くなり、相場はおよそ3〜6万円です。
また、脂肪溶解注射の施術の痛みは、薬剤注入時に軽い痛みを感じるそう。
クリニックによっては注射器の針を細いものにしたり、局所麻酔をしたりと工夫しているところもあります。
敏感肌や皮膚の薄いところは、より痛みを感じやすいためクリニックに相談しましょう。
脂肪溶解注射の失敗例
憧れている小顔になれ、リバウンドもしにくい脂肪溶解注射ですが、失敗してしまった人も。
なぜ失敗となったのかと、その対応策や予防策を紹介します。
左右に差ができた
脂肪溶解注射を行うことで、左右のバランスが崩れてしまうことがあります。
薬剤の注入量の違いによって効果の違いが表れ、左右のバランスが悪くなってしまうのです。
顔の脂肪溶解注射は、少しの違いでも差が目立ちやすい施術なため、技術が十分にある医師に施術してもらいましょう。
腫れや痛みが強い
脂肪溶解注射は体への負担が少ないことが魅力ではありますが、注入する薬剤によっては脂肪を溶かす際に炎症を起こし、腫れや筋肉痛のような痛みが出ることがあり、なかには内出血を起こす人も。
腫れや痛みが長期間続くのは不自然なので、すぐにクリニックに相談してみてください。
効果が実感できない
脂肪溶解注射は、小顔効果を感じるまでに時間がかかる治療です。
また、体への負担をより少なくするために、1回の注射の薬剤の量は少なく、大きな変化を目で感じられないため、効果を実感できないと感じる人もいるよう。
しっかりと効果を得るためには、複数回も脂肪溶解注射を打つ必要があり、結果的に費用が高額になる可能性があります。
脂肪溶解注射に失敗したときの対応策
脂肪溶解注射に失敗してしまった場合は、すぐにクリニックに相談しましょう。
納得のいく対応でない場合は、ほかのクリニックで現状を見てもらうのもひとつの手。
脂肪溶解注射を打つ場合、失敗を避けるにはクリニック選びとカウンセリングをきちんと行うことが重要です。
クリニック選びはどうしても費用の安いところに目が行きがち。
しかし、薬剤が信用できるものでなかったり、技術面に問題があったりする場合があります。
また、ランキングのサイトはクリニックが作成していることもあり、信用しすぎてしまうのは危険かもしれません。
正確な技術が必要になる施術なため、症例数が多いクリニックや症例写真を掲載し、くわしく説明している実績のあるクリニックを探しましょう。
また、「体に負担の少ない施術だから」と気楽に考えず、ダウンタイムを踏まえて施術計画をたてたほうが確実です。
カウンセリングを受ける際に、「どのような小顔になりたいのか」、「何回程度施術を受けるのか」、「どのくらいの費用がかかるのか」などをあらかじめ医師と相談してみてください。
バッカルファット、または脂肪溶解注射で小顔に
バッカルファット除去も脂肪溶解注射も小顔を目指すには有効な方法です。
ひとつの方法で小顔になる人もいれば、ふたつを組み合わせてより美しい小顔になる人も。
自分がどのような小顔になりたいのかをしっかりと把握し、カウンセリングで医師に正確に伝えるようにすることが施術成功への近道です。