基本的に体重が増えていってしまうのは、摂取しているカロリーよりも、消費しているカロリーの方が少ないという状態が、続いているからです。
ですから、計算上では消費カロリーの方を多くすれば、自然と体重は減っていくことになります。
そこで、ダイエットや体重管理のために、どの程度の運動をすればどのくらいのカロリーを消費するのかが分かっていると、自分が選ぶ運動や時間の目安になります。
また、外食などで摂取したカロリーがいつもより多かった場合は、カロリーを消費しやすい運動を長く行うことで、体重管理につなげることができます。
本日は、よく行われる運動別に消費カロリーをみていきます。
体脂肪1kgを落とすのに、どれだけの運動が必要?
その前に、目安として体重を1kg落とすには、どのくらいのカロリーが必要なのかをおさえておきます。体重1kgを体脂肪1kgとして考えると、その計算は次のとおりです。
一般的に、体脂肪1kgは、水分200gと脂肪800gで構成されていますので、脂肪800gが基準となります。脂肪1g当たりのカロリーは9kcalです。つまり脂肪800gは9×800=7200kcalとなるので、それを落とすのにも7200kcalの運動を行う必要があります。
運動別の消費カロリーを一覧で紹介
体脂肪を燃やしやすいのは、有酸素運動を20分以上、継続して行うと効果的だといわれています。一般的な体重である50kgの人が、20分間、それぞれの運動を行った時に消費するカロリーを、数値が多い順に並べ、さらにその運動で7200kcal(体脂肪1kg)を消費するのにかかる時間をみてみます。
・水泳(クロール)…(20分実施)350kcal→体脂肪1kg消費に6時間40分
・水泳(平泳ぎ)…(20分実施)172kcal→体脂肪1kg消費に13時間50分
・ランニング…(20分実施)158kcal→体脂肪1kg消費に15時間10分
・縄跳び…(20分実施)154kcal→体脂肪1kg消費に15時間35分
・ダンス(激しい)…(20分実施)78kcal→体脂肪1kg消費に30時間46分
・水中ウォーク…(20分実施)76kcal→体脂肪1kg消費に31時間34分
・ウォーキング…(20分実施)62kcal→体脂肪1kg消費に38時間42分
・エアロバイク…ウォーキングと同じ
消費カロリーを知って計画的なダイエットを
これらをみてみると、1kgの体重を減らすのにも、相当の運動をしなければならないことが分かります。
ここにあげているのは目安としての数字ですが、目標の体重になるまで、どの程度の運動をすればよいのか、ある程度の計画を立てることができるので、頭に入れておくと便利です。
文:編集部ライター M.T