食事中の音楽が満腹中枢刺激！ダイエット中はモーツァルト

ついつい食べ過ぎてしまうのは飲食店でかかっている音楽のせい!?

　音楽のテンポ(Beat Per Minute：BPM)の違う音楽をカフェで流して、食事のスピードの変化を調べる実験が行われた。

すると、BPMの速い音楽を聞いていたグループが、BPMの遅い音楽を聞いていたグループよりもたくさん食べていたのだ！

テンポの速い音楽がBGMだと、満腹中枢になかなか命令が行かずに食べ過ぎてしまうらしい(※1)。

別腹行動や食べ過ぎの気持ち悪さは満腹中枢の乱れかも

居心地のいいレストランやカフェなどでは、BGMのテンポも緩やかで照明も抑えめ、席もゆとりがあって落ち着く。BGMには近くの人の会話などの音を打ち消すマスキング効果や、空間のイメージ作りをする効果、気分や感情を誘導してその場にいる人に特定の行動を誘導する効果がある（※2）。

そんな店では、ゆったりと食事をする間に満腹中枢も刺激され、「ついつい食べ過ぎた」ということも少なくなる。

BPMが早くなると食事のスピードが変化して、満腹なのにまだ食べたい別腹行動や、必要以上に食べ過ぎて気持ちが悪くなる現象が起こったりするのだ。外での食事で満腹中枢を正常に働かせるには、音楽という環境要因も考慮に入れなければならない(※1)。

うっかり食べ過ぎてしまわないためにBGM選びは慎重に

食事中に大脳皮質から幸せホルモンのセロトニンやオキシトシンを放出するような音楽を聞くと、満腹中枢の働きを乱さず、食べ過ぎが防げる。クラシックはこの効果が高く、中でもモーツァルトの曲が最も満腹中枢に働きかけると言われている（※1）。

クラシック、ジャズ、ヒップポップ、ロックの4種類の音楽を食事中のBGMに使った実験がある。チョコレートを食べた時の実験では、ジャズの満足度が最も高く、最も低かったのがヒップホップ。ロックやクラシックでは特に満足度の違いが無かった。

ダイエット中ならば、やはりクラシックを聴きながら食事するのが良いのかもしれない(※3)。

TPOで選ばれるBGM　飲食店で人気の音楽は

ちなみに飲食店で流されるBGMはボサノバとジャズが選ばれることが多い。これらは曲調が曖昧(中性的)で音量変化が少なく、声のメッセージ性が強くないからだ(※2)。

TPOで選ばれるBGM　勉強に良いのはどの音楽?

また、BPMが50～80の曲を聞きながら勉強すると、数学の試験の成績が向上したという(※4)。

BPM50〜80の曲ってどんなもの?と疑問に思われるだろう。イメージはクラシック音楽や子守歌だ。これらの多くはBPM58を基本に作られており、脳が眠る領域に向かうスローα波(8～9Ｈｚ)と、浅い眠りの時に見られるθ波(4～7Ｈｚ)の境界の7.8Ｈｚの8倍に同期している(※5)。

やはりシーンに合わせた音楽選びは大切なのだ。

演歌やカントリーミュージックが食欲を抑制するという説もあるようだが、基本的には自分の好みに合った曲をBGMに幸せな音環境作りをして食事の満足度を上げるのが一番のようだ(※1)。外食時にはイヤホンを使って自分仕様の音環境を作ってみるのもいいかもしれない。

※1：満腹中枢と音楽の関連生徒は?幸せホルモンが放出される音　http://酵素ダイエット専科.com/smoothie/mannpuku-onngaku.html
※2：心を動かす音の心理学行動を支配する音楽の力　http://www.head-t.com/2013/01/2013-01-06_01.html
※3：ダイエット中はジャズを聞くべからず。音楽のジャンルによって食事の満足度が変わると判明　http://irorio.jp/asteroid-b-612/20140415/127906/
※4：BPM50〜80の曲を聞きながら勉強すると頭がよくなるとの研究結果　http://news.livedoor.com/article/detail/9550386/
※5：あの噂は本当？「音楽の美容・健康効果」のウソ・ホント5つ　http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20120418/Biranger_36199.html
参考：
食事中に聞こえる音楽が食事時間や気分に及ぼす影響　http://www.okamurakoji.info/Site/xue_wei_lun_wen_files/%E5%89%8D%E7%94%B0%EF%BD%9C%E6%8A%84%E9%8C%B2.pdf”