運動をしたとき、自分がどのくらいのカロリーを消費したかという点を、METs(メッツ)という単位を使って計算することができます。
この方法を用いれば、ダイエットやシェイプアップのために体を動かすとき、時間設定などの目標値を出すことができるので便利です。実際にその計算方法をみてみます。
METs(メッツ)を用いた計算方法
METs(メッツ)とは、それぞれの運動をしたときに、どの程度、激しい運動をしたのかという運動強度を定めたものです。運動強度とは、運動したときの酸素摂取量を示していて、安静時の強度が「1」となっています。
例えば、速いウォーキングならMETsが4.0、軽いジョギングであれば6.0、ランニングや水泳なら8.0、軽いサイクリングは4.0、そして軽いテニスなら7.0となっています。
消費カロリーの計算式
実際に消費カロリーを計算する式は、次のとおりです。
METs×運動時間(時間)×体重(kg)×1.05
体重50kgの方が30分間のランニングを行うなら、以下の計算式から210kcalを消費したことになります。
8.0 × 0.5 × 50 × 1.05 = 210kcal
ただし、性別を考えていないことからわかるように、あくまでもMETsによる計算は目安であることに注意します。
METsで計算する消費カロリーの考え方
METsを使った計算は、あくまでも目安でしかありませんが、その運動をするときに自分がどのくらいのカロリーを消費するかがわかっていれば、ダイエットにおいても目標数値が定まりやすいです。
また時間がないときなどは、運動の種類と時間を変えて、より効果的にカロリーを消費することにもつながっていきます。
METsで計算する消費カロリーをダイエットの目安にするのであれば、短期間で効果を得ようと無理をするのではなく、長い目で考えた方が効果的です。
これは、健康的にダイエットを成功させる秘訣ともいえます。
文:編集部ライター M.T