年々気になる身体の贅肉。とくに、お腹まわりについた贅肉に悩む人は増えてきます。
40代男性からの相談:「ダイエットしても減らないお腹の贅肉について」
健康診断で前年より2cmほどお腹周りが増えて、食生活に気をつけるよう指導されました。実際、40歳を迎えたあたりから、お腹の贅肉が気になっています。食事の量を減らすダイエットを試みましたが、体重は減ってもお腹の贅肉は増える一方です。お腹の脂肪を減らすには、何に気をつけたらよいのでしょうか。(40代・男性)
ウエストにつく贅肉について
ダイエットで体重は減っているのに、お腹周りは変化なし。これはいったいどういうことなのでしょうか。よく聞く、メタボリックシンドロームというものなのでしょうか。
『体重は変わらず腹囲が大きくなるのは、脂肪代謝異常、内臓脂肪の増加が考えられます。内臓脂肪とは、読んで字のごとく内臓につく脂肪。見た目には痩せ型の方にも起こります。皮下脂肪と違って容易につきますが、その分、容易に燃焼されます。(医師)』
『ウエストはいったい何cmだったのでしょうか。いわゆるメタボリックシンドロームというのは、男性だとウエスト85cm以上が一般的な基準になります。加えて、採血結果や血圧測定の値を見て高コレステロール、糖尿病、高血圧などがないかを判断します。(看護師)』
『脂肪は運動によってはじめて燃焼します。質問者さんの年齢ですと、食べる量を減らしても摂取カロリーが減るだけで、消費カロリーは変わりません。むしろ、食べる量が減り摂取カロリーが減ると、身体は筋肉を壊してエネルギーに変えようとします。そのため基礎代謝が低下するため、数値の上で体重が減っても脂肪は減らないのかもしれません。(看護師)』
お腹周りの贅肉に効く対処法
メタボリックシンドロームかどうかは総合的な判断が必要とのことですが、食事量を減らすダイエットは、蓄積した脂肪を減らすためには逆効果のようです。どんな点に気をつければよいのでしょうか。
『脂肪1kgを減らすためには、7200kcalを必要とします。有酸素運動なしに減らすことはできません。ウォーキングなどの運動習慣を意識していきましょう。1カ月に1~2kgを減らす程度の負荷にしておくと、無理なく続けていけるのではないでしょうか。(看護師)』
『有酸素運動が効果的です。軽いジョギングや散歩、ストレッチなど、毎日続けられる運動を続けてください。お腹周りが気になるのでしたら、腹筋やスクワットなどで下半身を鍛えてください。(医師)』
『食事はバランスのとれた低カロリーの食事を心がけましょう。インスタント食品やアルコール、遅い時間の食事や暴飲暴食は避けて、よく噛んで食べましょう。夜は朝、昼より軽めの食事にしてください。また、よく飲むお茶を、黒烏龍茶やプーアール茶など、脂肪を燃焼させる効果のあるものに変えることも効果的です。(医師)』
『ダイエットには停滞期があります。最初は目に見えて効果が現れても、しばらくすると効果が見えなくなります。これを乗り越えなければ目的は達成できません。(医師)』
食事の摂り方に気をつけることはもちろん、1カ月に1~2kgの減量を目指して、毎日コツコツと運動を続けていくことが不可欠です。まだまだ40代。将来のことも考えて、今から始めましょう。