日常生活の中で、“全く歩かない”という日は無いと思います。仕事中、通勤時間、買い物と、様々なシーンで何気なく歩いていますよね。
その歩き方を意識したことはありますか?
無意識のうちに身についているその歩き方を変えるだけで、歩いている時間すべてが美脚をつくる時間になります。
そこで今回はヨガインストラクターでありウォーキングメソッドも指導している筆者が、美脚を手に入れられる“速歩き”の方法をお伝えします。
■歩き方次第で足は太くも細くもなる!
足のむくみや、たくましい太もも・ふくらはぎに悩んでいる方は、歩き方に原因がある可能性大!
女性によく見かける残念な歩き方といえば、ひざを曲げてドシドシ歩く“パンプス行進歩き”。ヒールの高さを支えられる筋力がないと、こんな情けない歩き方になってしまいます。
他にも歩幅が小さく内股気味にペタペタ歩く幼稚歩きや、がに股歩き。これらはすべて足を太くする原因です。足を太くするばかりか、必要のない部分にだけ筋肉がつき、足の形も悪くしてしまいます。
これらを改善するためには、歩き方のコツをマスターする必要があります。
■歩くときの基本姿勢
まずは正しい立ち姿勢を意識しましょう。
(1)目線をまっすぐ遠くを見るようにして、お腹の奥を引き上げます。
(2)お腹、背中、お尻、足の後ろ側全体を意識して立ちましょう。
(3)横から見たときに、耳・ひじ・くるぶしの3ヶ所が縦のラインに並ぶように整えます。
(3)両足の付け根を外旋させて、お尻全体に力を入れます。腰がまっすぐになり、お腹の奥にも力が入ります。
(4)お腹の奥に力が入ったら、お尻の力をゆるめます。このとき、立てた骨盤(腰)が元に戻らないように注意しましょう。
■速足歩きを正しく行うコツ
適度に大きく歩幅を開き、速歩きをすることで効果的に足を引き締めることができます。
しかし、ここで注意したいのが足の運び方。正しく行わないと逆に足を太くする可能性があります。
ひと言でポイントを言うならば、“両ひざを前に向けて歩く”こと。
これを意識することによって、太ももの内側を引き締めることができます。太ももの内側を意識すると体幹がしっかりと働き、体全体を引き締めることに繋がります。
■実際に歩いてみよう!
(1)お腹を上に引き上げ、背中側に意識を向けて立ち姿勢を整えます。
(2)目線はまっすぐ遠くを見るようにして、歩き始めましょう。両ひざを前に向けながら速歩きです。
(3)歩くときは、後ろの足で体全体を前に押し出すようにします。
(4)後ろの足の裏で地面を蹴り上げ、体を前に押し出すとき、ふくらはぎ、太ももの裏から内側、お尻まで足全体の後ろ側の筋肉を使っていることを一歩一歩意識することが大切。
お腹の奥を引き上げ、骨盤をまっすぐに立てた状態を維持できれば、姿勢が整い、歩き方が調整されます。
いかがでしたか? 立つ、歩くフォームを丁寧に意識して速歩きをマスターしてくださいね。
日々の歩き方が変わってくるはずですよ。
【筆者略歴】
※ yuuka ・・・ 『マナヨガ』代表。ヨガ、整体、体幹トレーニング、ウォーキング等、研究を続け『マナメソッド』を発案。本来持っているその人の個性や美しさを引き出すことで定評があり、現在パーソナルトレーニングは予約待ち状態。
【画像】※ Diego Cervo / shutterstock