夏本番! 一刻も早く痩せたい! という女性が最も多い時期ですね。
筆者のもとにもダイエットのご相談が増え続けていますが、「運動は苦手で……」「痩せたいけど甘いものが好きだから……」とカロリー制限でのダイエットをする女性が多く見受けられます。
中には「糖質制限もしています!」と言って、スイーツで○○カロリー摂ったから、主食を食べない。そんな人もいます。
実はこれがカロリー制限の落とし穴。
今回は昨年、サッポロビール株式会社が行った調査結果をもとにカロリー制限の落とし穴についてご紹介したいと思います。
●(1)カロリー摂取量を気にする人ほど“過糖族”が多い!?
2015年5月にサッポロビール株式会社が発表した「食習慣と糖に関する20~60代男女1000人の実態調査」の結果は以下の通りです。
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・基準値に対し、実際に一日の食事で摂取している糖質の総量の平均は男性309g、女性332gと過剰摂取傾向。
・基準値を超えて糖質を摂取している人の割合は73.5%で男性62.4%に対し、女性は84.7%と女性の方が過糖質傾向。
・カロリー摂取量を意識している人ほど、糖質の摂り過ぎ傾向にある。
全回答者の中で基準値を超えて糖質を摂取している人の割合は73.5%。それに対し「カロリーの摂り過ぎに注意をしている」と回答した人の内、基準値を超えて糖質を摂取している人の割合は83.3% と高い。
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●(2)予想以上に多く含まれているのが糖質
同調査ではさらに「お茶碗一杯(大人用茶碗8分目150g)のご飯に含まれる糖質は角砂糖にすると何個分だと思いますか?」という質問を投げかけていたのですが、その回答の平均は4.3個分。
しかし実際には13.8個分の角砂糖に相当する糖質 が含まれています。
ご飯の糖質を角砂糖に変換するのは少々乱暴な感がありますが、一般的に思われている以上の糖質が含まれているのは確かです。
女性に人気のあるパンやスイーツの一個あたりの糖質も見てみましょう。
・シナモンロール……48g(角砂糖……12個)
・ドーナツ……39.2g(角砂糖……9.8個)
・メロンパン……48.6g(角砂糖……12.2個)
・イチゴのショートケーキ……26.9g(角砂糖……6.7個)
・チョコレートケーキ……41g(角砂糖……10.3個)
・モンブラン……54g(角砂糖……13.5個)
・ミルクレープ……35.4g(角砂糖……8.9個)
メーカーによっても違いはありますが、参考までにこの数値を見るだけでもいかに糖質が多く含まれるか分かると思います。
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同じ量の糖質を摂るにしても、ご飯であれば先に野菜や海藻、きのこ類を食べるなど食べ方や組み合わせ次第でその吸収を抑えることが出来ますが、ケーキを食べる前に野菜を食べることは、なかなか出来ませんよね。
そう考えると、はやりカロリーだけを気にして、スイーツを食べたからご飯を食べないという方法ではなく、べジファーストを徹底してしっかり食事を摂った方が痩せるには近道だといえるでしょう。
【参考リンク】
・食習慣と糖に関する20~60 代男女1000人の実態調査|サッポロビール株式会社(PDF)(http://www.sapporobeer.jp/news_release/0000021083/pdf/20150518NBT.pdf)
・食品成分データベース(http://fooddb.mext.go.jp/)
●ライター/SAYURI(トータルヘルスナビゲーター)