むくみは、全身を流れている血液中の水分が何かの理由で身体の中に溜まってしまった状態です。
原因はさまざまですが、塩分やアルコールのとりすぎなど食事が原因になっていることもあります。
そこで今回は管理栄養士の筆者が、食べるだけでうっとうしいむくみを解消してくれる夏野菜を3つご紹介します。
■1:冬瓜
“冬の瓜”と書く冬瓜ですが、実は夏野菜。日持ちがよく、冬まで保存できることからその名が付いた野菜です。
利尿作用があり、身体の中に溜まった水分を外に出してくれる効果が期待できます。
また、ビタミンCが豊富で、しみの原因になるメラニンを抑えてくれます。メラニンは紫外線が原因で発生するので、夏にはもってこいですね!
さっぱりした味わいで暑い季節にも食べやすいのが嬉しいところ。
■2:きゅうり
きゅうりは、日本では平安時代から栽培されていたという歴史のある野菜です。
“世界一栄養のない野菜”などと不名誉なことをいわれていますが、決して栄養がないわけではありません。
実は、むくみ解消につながる栄養素“カリウム”も含まれています。
塩分を摂りすぎると、塩分の中のナトリウムが水分を身体の中に溜め込むように働いてしまうのですが、カリウムはその余分なナトリウムを身体の外に追い出し、同時に過剰な水分も外に出してくれます。
■3:スイカ
スイカに含まれるシトルリンというアミノ酸の一種は、血管を拡張させるNO(エヌオー)という物質の生成を促します。
血管が広がることにより血液の流れがよくなるので、溜まった水分が循環され外に出ていくようになります。冷房などが原因の冷え性を改善する効果も。
また、トマトで有名なリコピンは実はスイカにも含まれているので、紫外線が気になる季節の肌のケアにも一役買ってくれますよ。
いかがでしたか? 薄着の季節のむくみは特に気になるものですが、ぜひ今回ご紹介した食材をとりいれて、上手にむくみ対策を行ってくださいね。
【筆者略歴】
※ 圓尾和紀 ・・・ 管理栄養士。総合病院勤務を経て予防医療を志し、独立。和食素晴らしさを伝える活動と、“不自然な食べもの”にあふれた環境で、定期的に身体をリセットする目的からファスティングを取り入れた生活の提案を行う。カラダヨロコブログ。
【画像】
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