こんにちは、理学療法士の今井俊太です。
前回に引き続き、基礎代謝を高めるためのストレッチをご紹介いたします。
ストレッチの王道“前屈”
さて今回は前屈で基礎代謝を高めましょう。
みなさんは、前屈と聞くと上の写真のようなストレッチを思い浮かべるのではないでしょうか?
これは、主にモモの裏、背中、肩の裏など身体の裏を効率的にストレッチできます。
上の写真のように、指先が地面につかないからといって、がっかりすることはありません。
確かに、身体が硬ければ基礎代謝は低くなりがちですが、動き方のコツを覚えると指先を地面に近づけることができるようになります。
ちょっと試してみてもらいたいのですが、上の前屈をかかとに体重をのせたままと、つま先に体重をのせたままで行ってみてください。身体の曲がり具合が違いますね。
簡単に説明してしまうと、まず身体の前側の筋肉を使って、次に後ろ側の筋肉を使えば、より深く前屈することができるようになるのです。
背中で呼吸する
以前にも書いたことがありますが、呼吸は背中でも行うことができます。これには、横隔膜が関係しているのですが、話すと長くなるのでさらっとお伝えします。
横隔膜は腰骨(腰椎)にもくっついていて、背中の動きにも反応します。つまり、背中にも空気を入れるスペースができるということですね。
上の写真と同じ前屈の時に空気を背中に入れながら行うと腰回りが柔らかくなり、より深く曲げることができるようになります。これで基礎代謝を高めることができます。
手順は簡単、
1.まず息を吐きながらゆっくり前屈します(つま先体重)。
2.吐き切ったら、そのままの姿勢の状態で吸います(この時、背中に空気を入れるようにします)。
3.「もう吸えない」というところまで吸ったら、ゆっくり吐きながらさらに前屈していきます。
4.これを5〜6回繰り返し行います。
この呼吸を加えることで、指先がより地面に近づいてきますよ。ぜひお試しください。
文:リズムアンバサダー 今井俊太
写真提供:今井俊太