CMなどの影響で、「ウーロン茶はダイエットに効くらしい」と、ぼんやりとでも知っている人は多いのではないでしょうか?
ウーロン茶は手軽に入手できるため、ダイエットに取り入れるにはもってこいの飲料といえます。
この記事では、ウーロン茶の知られざるパワーやウーロン茶ダイエットの具体的なやり方などについてまとめました。
ウーロン茶ダイエットの効果
ウーロン茶ダイエットの効果1:脂質にダブルの効き目
ウーロン茶ダイエットの特に注目したい効果は、ウーロン茶に含まれているポリフェノール「ウーロン茶重合ポリフェノール」が脂質に対して作用すること。
ウーロン茶を食事と一緒に摂ることで、食べたものよりも液体であるウーロン茶の方が先に胃や腸内に届きます。
胃や腸で、ウーロン茶は栄養の吸収を行っている微絨毛の表面にくっついて、脂質の吸収を抑えます。こうして吸収されなかった脂質は体外へ排出されます。
同時にウーロン茶重合ポリフェノールは、蓄えられてる体脂肪にも作用し、分解してエネルギーとして使いやすい状態にします。
そして、ウーロン茶重合ポリフェノールには、ほかにも見逃せない役割があります。
まずはポリフェノールの持つ活性酸素除去作用により、肌のメラニンの沈着を防ぎ、シワを予防するので、ダイエット中に置きがちな肌トラブルを回避することができます。
さらに、ポリフェノールには菌の繁殖を抑える作用があるので、口臭防止や虫歯予防に役立ちます。
ウーロン茶ダイエットの効果2:脂肪分解のスイッチとなる
最近ではではノンカフェイン飲料が人気ですが、元々のウーロン茶にはカフェインが含まれています。
カフェインは交感神経を刺激して、心臓の運動量を上げることで、血液の循環量と血圧を上げて、血流の巡りを良くして代謝を上げます。
また交感神経が刺激される際に、脳から出される神経伝達物質にアドレナリンとノルアドレナリンがあります。このふたつには体中からエネルギーを大量に生み出すためにはたらきかける作用があります。
そして、アドレナリンとノルアドレナリンが活性する際にはたらくのが肝臓と褐色脂肪細胞です。
肝臓は糖質からエネルギーを生み出します。そして脂質からのエネルギーを生み出すのに重要なのが褐色脂肪細胞で、この細胞が活発にはたらくことで、脂質をエネルギーとしてどんどん消費します。
つまりカフェインの摂取は、脂肪分解のスイッチとなるということです。
ウーロン茶ダイエットの効果3:余分なものを出す
先述のカフェインの作用により、ウーロン茶には利尿効果によるむくみの防止・改善効果があります。
むくみが起こると細胞が水によって膨れすぎ、細胞と血液との間での栄養と不要物の交換がうまくできずに細胞内が濁ってしまい、細胞自体が正常にはたらけなくなってしまいます。
そうすると代謝も基礎代謝も落ち、痩せづらい体になってしまいます。
水の代謝をしっかりと行うことは体質の維持・改善につながるので、ウーロン茶を使って余分な水と不要物をしっかり出しましょう。
ウーロン茶ダイエットのやり方
ウーロン茶ダイエットの方法は、食事のときにウーロン茶を一緒に飲むというだけの簡単なものです。ただ飲むだけで良いというのが、とても簡単でうれしいですね。
ウーロン茶を飲むタイミングは?
ウーロン茶は、3食の食事の際に毎回飲むのがおすすめです。
1回につきコップ1杯約200mlほどを飲むのが目安なので、1日の摂取量はおよそ600miとなります。
また、ウーロン茶は、食事以外ではおやつのときに飲むのも良いでしょう。
そして、アイスかホットかは飲みやすい方で構いませんが、胃腸を温めてダイエット効果を得るために、ホットで飲むのが良いでしょう。
ウーロン茶ダイエットの注意点は?
ウーロン茶ダイエットで効果を出すのには、「食べ物がある状態で、ウーロン茶を飲む」ことに意味があるので、胃が空いている食事と食事の間や、水分補給代わりにと飲んでもさほど効果は感じないでしょう。
また、ウーロン茶を飲めば飲むほど効果が出る、というものでもありません。
ダイエットを行う人のなかには、絶食してウーロン茶だけにしてしまう人もいますが、これはただ栄養失調となって痩せていくだけで、健康面において深いダメージになり、さらにリバウンドから前よりも痩せにくい体質になってしまいます。
また、ウーロン茶だけを摂取する方法だと、水の代謝異常から水中毒になる可能性が高くなり、脳へ障害を負うことも考えられるので、極端な取り入れ方は避けましょう。
烏龍茶をうまくダイエットに取り入れよう
ウーロン茶は、食事と合わせることでしっかりとダイエット効果を出すことができます。
食事も一緒に飲むウーロン茶もおいしく摂って、ダイエットを成功させましょう。
ただし、くれぐれも食べ過ぎには注意してくださいね。
(この記事の監修:管理栄養士 岩月啓四郎)