アップルパイや紅茶に入っているけど、なかなか毎日の生活に取り入れられていないシナモン。しかし実は、シナモンには女性にうれしい成分がいっぱい! 積極的に摂らないのはもったいないのです。
そこで今回は、予防医療推進協会の理事長である筆者が、“女性が摂るべき”シナモンの魅力についてご紹介します。
■シナモンには「女性にうれしい効果」がいっぱい
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1)シミやくすみの改善
シナモンに含まれる香り成分シンナムアルデヒド(桂皮アルデヒド)には、毛細血管の修復を促進し血管の老化を防止する作用があるといわれています。
10~20代の健康な人はもともと修復機能が高いためあまり体感することが出来ませんが、30代以上になると修復機能が低下します。そのため、シンナムアルデヒドは積極的に摂りたい成分のひとつです。
毛細血管の老化を防止することは、冷えの予防・改善やお肌の新陳代謝の正常化につながり、シミやくすみの改善にも期待できますよ。
(2)ダイエットやむくみ改善
シナモンには血糖値の上昇を抑える効果があります。肥満ホルモンとも呼ばれるインスリンの分泌を抑え、糖質が脂肪になるのを防いでくれます。
さらには脂肪細胞のエネルギー代謝を促進するため、ダイエット効果まであるといわれているのです。また、むくみ解消に効果的なカリウムをはじめとするミネラルも豊富に含まれているので、余分な脂肪と水分の両方に働きかけてくれます。
(3)PMSや月経痛にも!?
中国医学では、シナモン(肉桂)は体を強く温める効果があるとされます。血管を拡張し血液の循環を高めてくれるうえに、胆汁の分泌を促進するため、油の多い食事をした時の胃もたれなどにも効果があるといわれています。
また、冷えによる腰痛、腹痛や嘔吐、下痢、生理痛にも効果があるとされているため、PMSや月経痛が気になる女性にはうれしい効果が得られそうですね。
■意外と多い?シナモンの活用法
「気になる効果がたくさんあることはわかったけど、シナモンってどうやって使えばいいか分からない!」というなら、定番のアップルパイだけではなく、紅茶やココアに入れて大人の香りを楽しむのもオススメ。また、ラッシーやチャイ、キャラメルラテにもシナモンが合いますよ。
トーストにココナッツオイルを塗ってシナモンをかけてもいいし、パンケーキやフレンチトーストにも合いますよ。
甘いものが苦手な人は、ホットワインやサングリア、ハイボールにもピッタリです。
身近で活用法はたくさんあるのに、あまり活用できていないことが多いシナモン。その時の気分に合わせて上手に取り入れてみれば、香りを楽しみながら健康に気を使うことが出来そうですね。
【筆者略歴】
※ SAYURI ・・・ 長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。
【画像】
※ Natasha Breen /shutterstock