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異常な眠気で寝てしまう…ナルコレプシーの方のダイエット法

過眠症・ナルコレプシーの人は太りやすい。こんな研究結果が明らかになった。

「寝てばかりいるのだから太るのは当然」と思われるかもしれないが、原因は他にあるという。

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異常な眠気で寝てしまう…ナルコレプシーの方のダイエット法

「ナルコレプシー」ってどんな病気? 異常な眠気で昼間眠り込む

まず始めに、「ナルコレプシー」とはどのような病気なのだろうか。

言い換えれば過眠症とも呼ばれるが、昼間に突然、眠気が来て眠り込んでしまう神経の病気だ。

夜間、寝るべき時間帯に起きてしまうことも特徴の1つなので、もっと正確に言えば、正常な睡眠と覚醒のパターンを維持できない病気といえる(※1,2)。アメリカでは2000人に1人、日本では600人に1人がかかるとされ、決して珍しい病気ではない。(※2)。

ナルコレプシーは「オレキシン」の濃度低下が原因

これまでの研究で、ナルコレプシーは「オレキシン」という神経に関わるアミノ酸の濃度が低くなることが原因であることが分かっている(※2)。

オレキシンは睡眠と覚醒を適切にコントロールする重要な役割を持っていると考えられている。従って、これが欠如すれば、たちまちおかしな睡眠覚醒パターンへと陥ってしまう。

ナルコレプシーに深く関係、オレキシンは睡眠だけでなく食欲にも関係

さて、オレキシンは睡眠に関わるだけではなく、食欲にも関係している。

マウスを使った実験で、普通のマウスであれば、おなかがすいたと思ったら目を覚まして摂食行動に走るが、オレキシン神経をなくしたマウスでは、これらの行動が一切見られなかったのだ(※2)。

だとすると、オレキシン神経が働いていないナルコレプシー患者はむしろ痩せるのではないかと考えてしまうが違うのだろうか。

ナルコレプシー患者は脂肪燃焼に関わる「褐色脂肪細胞」が少ない

カナダの健康をテーマにしたウェブサイトでは、オレキシンが脂肪燃焼に関わる褐色脂肪細胞の形成に重要な役割を果たしていることが分かったと発表した。オレキシンを注射したマウスでは脂肪燃焼効果が見られたという。

従って、オレキシン神経が働いていないナルコレプシー患者では、脂肪燃焼に関わる褐色脂肪細胞の数がそもそも少ないということが言える。

脂肪を燃焼させる仕組みを持っていないので、ナルコレプシー患者は体重が増える傾向にあり、過体重になりやすいというわけだ(※3)。

ナルコレプシー患者 低温の中で過ごすと痩せる?

褐色脂肪細胞の数が少ないという根本的な問題を抱えるナルコレプシー患者は体重管理をどのようにしたらよいのだろうか。サイトでは褐色脂肪細胞を増やす方法を紹介している。低温の中で過ごすとよいということだ(※3)。

具体的に言うと例えば、プールで泳ぐなどがあげられるだろう。運動強度も高く、痩せるのにダブルの効果がありそうだ。

これは、ナルコレプシー患者に限った話ではないので、体重が増えぎみの方は参考にしていただきたい。

参考・引用

※1:ナルコレプシー
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-043.html
※2:オレキシンの生理機能の解明
http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/pharmacology/orexin.pdf
※3:People with narcolepsy are prone to weight gain, often overweight

People with narcolepsy are prone to weight gain, often overweight



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