「どうも最近寝つきが良くない。朝すっきり起きられない」という方。
朝起きてもカーテンを開けない、夜ベッドの中でスマホをいじっている、朝食は食べない、休日は寝だめ…こんな行動が思い当たらないだろうか。
睡眠をつかさどるホルモンが体内時計を作る
睡眠には「メラトニン」と呼ばれるホルモンが関係している。メラトニンは、太陽などの強い光を浴びると分泌量が減り、体が目覚める。反対に夜、日照が少なくなると分泌量を増して、体をリラックスモードにすることで、眠気を引き起こす。
メラトニンは睡眠のリズムをとることにより、人間の体内時計を整える役割を果たしている。体内時計の乱れは、肥満や高血圧の原因になるので、睡眠リズムを整えることは、あなたの健康にとってとても大切である。
夜に気をつけたい!寝付きが良くなるためにできること
メラトニンの分泌は太陽光だけでなく、強い光によっても変化する。そのため、明るい部屋で寝ると、メラトニンの分泌量が増え、質の良い眠りは期待できないだろう。同様に、寝る前に、スマホやパソコンを操作することも、画面からの光による刺激で、寝付きが悪くなる原因となる。
快適な朝の目覚めで睡眠のリズムを整えるには
睡眠のリズムをつけるには、毎朝決まった時間に起きるのが大切だ。ここでは、すっきり目覚めるための方法を紹介する。
・朝起きたらまず太陽の光を浴びる
目覚めに行いたいことは、太陽光を浴びることだ。また、カーテンも遮光用ではなく普通のものを使用して少し開けておくと、夜明けとともに自然光が入るので、朝の目覚めに役立つはずだ。
・朝食をきちんと取る
朝食を食べて、血糖値を上げると、体や脳にスイッチを入れることができ、きちんと目覚めるのに効果がある。朝はギリギリまで寝ないで、食事をする余裕を持てるように起床時間を調節しよう。
休日の寝だめはNG!
睡眠の専門家で日本大学医学部精神医学分野の内山真教授によれば、すっきり目覚めるためには、前日の夜に極端に早く寝たり、朝ゆっくり起きたりするよりも、まずは起床時間を一定にすることが大切だと指摘している。
仕事のない休日、午前中いっぱい寝ると、一時的には眠気を取ることができる。しかし、当日の夜の寝付きが悪くなり、その後の睡眠のリズムを乱してしまう原因となるとされる。
日頃から仕事などで睡眠時間が短い人は、まずは生活習慣を整えることも大切である。今回紹介した対策方法は、飛行機の時差ぼけによる体内時計の乱れを正す効果もあるので、ぜひ実践して頂きたい。
参考・引用
参考:毎日新聞 すっきり目覚めるには 休みでも起床時間同じに http://mainichi.jp/articles/20160310/dde/012/100/007000c