“ダイエット=徹底した自炊”という固定観念がある方も多いでしょう。でも最近は、ファミレスでもコンビニでもカロリーをはじめとした栄養表示がある商品がほとんどだし、「ヘルシー」と謳ったメニューも多い。
実際に、体づくりのプロも、外食やコンビニは大いに活用できると太鼓判を押しています。
ダイエット中でも、お酒だっておつまみだってOK! その詳しい内容と注意点とは?
■食べる順番と食品知識の活用で、賢く外食
ボディビルダーである岡田隆氏が、美しい体を目指す人へダイエットならぬ“除脂肪”の方法を紹介している著書『リバウンド知らずの”脂肪撃退”マニュアル 除脂肪メソッド』(ベースボール・マガジン社)。
この中で“外食・コンビニ活用術”と題して、これらをうまくダイエットに取り入れる方法を紹介しています。
例えばファミレスでは、こんなポイントが。
<定食のようなセットメニューを頼んだとしても食物繊維は不足します。なので、必ずサラダなどの野菜や海藻が豊富な料理を追加注文するようにしましょう。>
確かに、ランチセットなどについてくるサラダは小鉢ほどの大きさのものが多い。ただ“野菜が付いている”、というだけで満足してはいけないようです。
さらに居酒屋などの場合は、メニュー選択におけるこんな注意が。
<最低限の知識としてもっておきたいのは、低脂肪の肉は何かということ。牛肉より鶏肉、鶏肉ならもも肉よりむね肉、皮つきより皮なしを選びます。>
細かく気にするなら、牛肉でも脂肪の少ない部位もあれば鶏肉で脂肪の多い部位もあるので一概には言えないかもしれませんが、まずは上記の知識があればバロメーターとなるのではないでしょうか。
■お酒だってOK! 焼酎やウィスキーはやっぱりダイエット向きだった
<アルコールなら焼酎やウィスキーなどの蒸留酒(がお勧め)。ビールやワイン、カクテル、日本酒は避けたいところです。>
巷で言われている、“蒸留酒がダイエット向き”という話は本当のよう。そして、ボディビルダーらしい、こんな鋭い指摘も。
<ソフトドリンク(を注文する)なら、ウーロン茶、ブラックコーヒー、アイスティーストレート。それ以外のソフトドリンクは砂糖の塊と思ってください。>
うっ……厳しい。さらには、こんな記載も。
<(ドリンクメニューに)野菜ジュースがありますが、食事で野菜を摂る代わりに野菜ジュース、というのは間違いです。(中略)砂糖を飲んでいるのと同じと考えてください。>
ジュースは砂糖の塊……この強烈な印象を残す言葉が脳裏に焼き付いている限り、オーダーの際、グッと我慢することができそうですね。
■コンビニの定番、おでんはダイエットの強い味方だった
コンビニの場合、やはりこれが基本。
<商品裏の栄養成分表示を見る癖をつけましょう。>
ついカロリーばかりに目が行きがちですが、せっかく表示があるのだから細かいところまでチェックしない手はない。同書にはこうあります。
<低脂質のものを選んでいくことが基本方針になります。もう一歩踏み込むなら、炭水化物とタンパク質の量を見るようにしましょう。>
自分の運動量や日課に合わせ、これらの摂取量を決めるところまでできたらベターでしょう。そしてコンビニの定番、あのメニューもダイエット向きなのだとか。
<秋以降であれば、おでんがお勧めです。(中略)実は低脂肪なものばかりなのです。>
人気商品おでんは、ダイエットの強い味方でもあった、ということ。季節はまだ先ですが、覚えておきたいですね。
以上、外食・コンビニ食の活用法でしたが、いかがでしたか?
ボディビルダー監修なだけあり、同書の指導はかなりストイック。無理に自分に当てはめようとするより、知識として持っておく……それだけでも、じゅうぶんに価値があるのではないでしょうか。