中年男性に多い悩みであるメタボですが、なかなか改善するのに苦労する人も多いようです。
大好きな晩酌の量を減らしてみたり、自分なりに努力はしても改善しないという声も聞きますが、メタボを解消するための秘訣とはいったい何なのでしょうか。
40代男性からの相談:「大好きなビールを減らすもメタボ解消せず。よい方法は?」
ビールが大好きで毎日飲んでいたら、お腹周りに脂肪がつきメタボ体型になってしまいました。このままではマズいと思い、毎日飲んでいたビールを週1日と大幅に減らしてみました。しかしお腹周りについている脂肪の量はほとんど変わらず、メタボ体型が改善することはありませんでした。メタボを効率よく改善する方法はあるのでしょうか。(40代・男性)
メタボ解消には、食生活と運動習慣の見直しを
メタボを解消するために大切なのは、食事制限のほかに運動習慣を身につけることだと看護師さんは説明しています。
食事は低カロリーな和食中心とし、運動はウォーキングなどの有酸素運動のほか、適度な筋力トレーニングも加えるとさらに効果的なようです。
『酒量を減らしたということは、摂取カロリーは減ったため体重の増加は減少したと思いますが、それがダイエットに繋がるかというとそうではありません。メタボの改善に効果的なのは、食事療法と運動療法です。ビールを減らした生活はこのまま続け、ウォーキングやランニング、ストレッチやヨガなどの有酸素運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。可能なら無酸素運動も取り入れて筋肉量を増やすのも、カロリーの消費には有効です。(看護師)』
『メタボ体型の改善には、食事と運動の2つを組み合わせると効果的です。食事はカロリーの高い洋食は避け、主食のごはんに主菜の魚類、副菜の野菜や海藻類などバランスよく摂ります。急激なダイエットはリバウンドの原因になるので、徐々に始めるとよいでしょう。(内科看護師)』
『運動はウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が効果的ですが、スクワットなど筋肉を使う運動もよいでしょう。階段を利用したり、ひと駅歩くなど普段の生活でも積極的に身体を動かすようにして、乗り物をなるべく利用しないようにしましょう。(内科看護師)』
『身体が慣れてきたら、ジョギングを始めるのもよいでしょう。ただし、激しい運動は内臓脂肪を減らすには逆効果なので、適度に呼吸ができて少しきつい程度の運動が適しています。運動をすることで筋肉量も増加して基礎代謝が高くなり、体質的に太りにくい身体にしてくれる効果もあります。(内科看護師)』
ビールの量を減らしたというのはとてもよいことですが、それだけでダイエットが成功するわけではないようです。
食事内容に気を配るとともに、日頃からひと駅分歩くようにするなど、何か運動する習慣を身につけることが大切だとアドバイスいただきました。