たまってばかりで一向に解消されない慢性的なストレスや、食べて飲んで脂肪が蓄積した気になるメタボ腹……。
そんな、ココロとカラダにたくさんの不安を抱える、働き盛りの現代のビジネスマン。
そんなビジネスマンが、強くたくましく生きていくために、ぜひおすすめしたいのが「キックボクシング」です。筆者が実体験で感じた、キックボクシングの魅力をご紹介します!
イメージとちょっと違う!?今のキックボクシング
キックボクシングと聞くと、早朝の長いロードワークに始まり、熱気ムンムンのなかでの縄跳びや腹筋、スパーリングで顔を腫らしてヘトヘトになって倒れ込む……という、“とてつもなくストイックでハードな格闘技”、というイメージを持たれている方が、多いのではないでしょうか。
確かに、キックボクシングはハードな格闘技です。第一線で戦うプロ選手や、プロを目指す練習生、アマチュアで活躍する選手など、ストイックに取り組まれている方ももちろんいます。
その一方で、健康やダイエット、ストレス解消を目的に、会社員や公務員、自営業や学生など、選手ではなく一般の方が通う姿も多く見られます。
私の通っているジムでは、主婦やOLの方をはじめとする女性の姿、小学生・中学生くらいの子どもたちも通っています。
キックボクシングジムでは、一人ひとりの体力や運動能力、年齢や体格などを考慮し、経験豊かなトレーナーが親切に、そして丁寧に指導してくれます。
ジム会員は、それぞれに自分の練習メニューを黙々とこなし、たっぷりと汗を流しています。格闘技というよりも、“ちょっとハードなスポーツ”として楽しんでいる方が多いような印象を受けます。
怠けたカラダをリフレッシュ!
キックボクシングのジムでは、それぞれのジムや個人によっても違いはあると思いますが、一般のジム会員は、縄跳びやシャドーボクシング、サンドバッグやミット、マススパーリングなどを練習メニューとして行っています。
腕や足、腹筋など、全身の筋肉や心肺機能をフルに動かす全身運動で、すぐに汗びっしょりに。食べすぎや飲みすぎで、お腹やあごの下にたっぷりたまった脂肪を、燃やしているような感覚が実感できます。
脂肪燃焼と同時に、足や腕などの筋力や瞬発力、心肺機能もアップ。身体が軽くなったり、動きやすくなったりするのを、すぐに感じられるはずです。
ジムでの運動後の適度な疲労感が、食事をよりおいしく感じさせ、睡眠もぐっすり。徐々に健やかな身体へと変化していることに気付くでしょう。
悶々とした気持ちをリフレッシュ!
練習では、サンドバッグやミット打ちも行います。リズムよくサンドバッグを叩けば、それだけで気持ちは高揚。あっという間にTシャツが絞れるくらいの汗が出て、気分も爽快です。
また、基礎体力や基本的な技術が身についてくると、マススパーリングという、負担の少ない対戦形式の練習も行います。
こちらもハードな練習ですが、最後までやり通した達成感や、相手へのいたわり、称え合いは、普段の生活では味わうことのできない、キックボクシングならではの清々しさや爽快感で満たされます。
キックボクシングは、今の時代に合ったスポーツ
健康への意識や関心だけではなく、健康の持つ役割や重要性も高まりつつある今の時代。
ひと昔前は、“身体が資本”といわれていましたが、今は“心と身体が資本”です。
キックボクシングは、活動的な身体と健やかな心をつくる、今の時代に合ったスポーツです。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
文:佐久間一之