富士山が世界遺産に登録されてからというもの、富士山に登りたいという人が増えています。登山人口も圧倒的に増えてきていて、山ガールなんていう言葉も生まれました。
ところで、登山は運動としてはどのような効果が見込まれるのでしょうか?また、登山による消費カロリーはどのようなものでしょうか?
登山で運動不足を解消できる?
運動不足を解消したいなら、毎日短時間でもいいので、例えば近くのお寺の石段だったり、平地ではないところを歩くような運動を続けることが重要です。こうした日頃のウォーキングなどが、まずは運動不足の解消になりますし、登山を始めるためのウォーミングアップにもつながります。
さらにこうした日常の運動を続けることで体力アップを図り、本格的な登山にトライすれば、確実に運動不足を解消できます。
最近人気のトレッキングとは
トレッキングはストレスが解消できるとして、近年人気を博しています。登っていく過程が充分な運動ですし、運動したことによる爽快感がまず、ストレス解消になります。
自然を感じながら登山すると森林セラピー効果が得られます。というのも、木々に囲まれるために意識せずに、森林セラピーの恩恵を受けることができるからです。
さらに、山頂から眺める普段見ることのない景色と見える世界が全く異なり、大パノラマで見下ろす感覚は、ストレス解消につながります。また、山頂で見る日の出も、トレッキングでしか得られない魅力です。晴れた日の早朝、日の出を望める山に登頂できたら、言葉では表せない感動に出会えることでしょう。
登山による運動効果とは?
登山は、究極の有酸素運動です。そのため、健康増進にも、カロリーを消費するにも効果的です。
特に、一定時間以上登山を続けると、たんぱく質の分解や糖の代謝促進、インスリンが増加するので、最近はこの効用が注目されて、糖尿病、高血圧、高脂血症、脳卒中治療などの療法プログラムにも取り入れられてきています。
登山の消費カロリーはどのくらい?
登山すればダイエットできるというのは事実です。標高差があまりない山に登山しても、ゆっくり時間をかけて登ればたくさんのカロリーを消費できるのです。
体重65kgの30代男性を例に見てみると・・・
そこそこ勾配のある中級者向けの山に登った場合の消費カロリーは、1時間あたり500〜600キロカロリー程度だそうです。4時間の登山なら、約2000キロカロリーを消費できることになります。この消費カロリーは、なんと同じ男性がフルマラソンを走った場合の8割ほどにあたります。
標高差のない山でも消費カロリーが大きいということなので、登山はダイエットしたい方にはオススメのスポーツです。
文:リズム編集部