メタボは、心臓血管病の引き金となる動脈硬化や高血圧と深い関係があります。
40歳以上の男性の半数がメタボまたは予備軍と言われています。食事や運動に気を付けても太るのはなぜでしょうか。看護師の方々にお聞きしました。
40代男性からの相談:「食事も運動も気をつけているのにウエストが微増。メタボを避ける方法は」
健康診断の結果からすると、まだメタボではないようなのですが、ここ1 ~2年でウエストのサイズが微増していて気になっています。特に下腹あたりがポッコリと出てきて、徐々にウエストにも広がってきています。なるべく外食を避けて野菜中心の自炊を心がけたり、ウォーキングや腹筋等の運動も続けているのですが効果がありません。このまま進行すると数年中にメタボと診断されそうです。アドバイスをお願いします。(40代・男性)
加齢がメタボの原因のひとつに。内臓は大丈夫?
加齢による代謝の変化は内臓脂肪の蓄積を容易にしてしまいます。メタボは見た目よりも内臓の状態に問題があります。メタボの改善には、専門家のアドバイスが必要です。
『食事内容や運動も心がけておられるのに太っているのですね。しかし正直なところ、腹筋とウォーキングだけでは限界があると思いますし、もともと太っていない体型だとしたら加齢とともに少しずつ太ってくるのはどうしても避けられません。(看護師)』
『食事や運動に気をつけていらっしゃるのに、お腹まわりが改善しないのは気になりますよね。メタボは単純に見た目の問題ではなく、高血圧や糖尿病といった病気が合併している可能性があることが問題です。体重や腹囲の変化が気になるのでしたら、早めに病院を受診し、医師に相談することをお勧めします。(看護師)』
食事の習慣を見直して脂肪を燃やす運動を!
これまでの生活習慣を見直して改善することが、メタボを遠ざける鍵です。内臓脂肪を身体の中で燃やすための食事や運動が不可欠になります。
『腹筋にこだわる必要はありません。腹筋を鍛えるよりも全身を動かすような運動を追加することをオススメします。無理のない範囲で少し負荷がきつめの運動を取り入れるといいかもしれません。(看護師)』
『食事内容だけではなく、食事の時間・回数・かける時間・飲酒の有無なども関係します。1日3食規則正しい食事、夜遅い時間の食事を避ける、早食いやだらだら食べをしない、糖分・脂肪分の多いものは控え野菜をしっかり摂る、飲酒の習慣がある場合は量を減らすなどができます。脂肪の少ないたんぱく質(赤身、もも肉、ささみなど)を選び、低エネルギーの食材(こんにゃく、キノコ、たけのこ、ごぼうなど)を摂取しましょう。(看護師)』
『有酸素運動が脂肪燃焼に効果的です。ウォーキングやランニングは運動開始から30分を経過してから脂肪が燃焼され始めると言われています。加重の大きい運動よりも、ウォーキングなど負担の少ない運動を継続して行う方が効果的でしょう。(看護師)』
すでにご自身でメタボ対策に取り組んでおられるようですが、加齢による身体の変化は考えている以上に大きいようです。
食事や運動の具体的な方法について、メタボを専門的に診ている医療機関で相談されることをおすすめします。