ダイエット最大の恐怖といわれているのが、体重が減らない「ダイエット停滞期」。ダイエッターの中には停滞期のことを知らず、「体重が落ちなくなった」と深刻に悩んでしまう人もいます。
本日は、ダイエット停滞期のメカニズムや乗り切るための方法について、ご紹介します。
ポイント1 そもそも「ダイエット停滞期」って、なに?
食事に気をつけて、一生懸命に運動をして、と自己管理に励むと、体重はどんどん減っていきます。ダイエットの効果が出ている!と、うれしくなる瞬間です。
ところが、やがて「何をやっても体重が減らない時期」がやってきます。これがダイエットの「停滞期」といわれるものです。
そのためダイエットの効果がなくなったと誤解し、ダイエットをやめてしまう人が多いのですが、実は停滞期は、「身体が痩せたことにより、体質に変化が起きる前ぶれの現象」なのです。
ポイント2 ダイエット停滞期のメカニズム?
人間の身体には「ホメオスタシス」という機能があります。身体が外部環境の変化に反応するもので、人間が生命を維持するための大切な機能です。
たとえば、いつもご飯を2杯食べている人がいたとします。その人が、ご飯を1杯だけ食べる習慣に変更します。すると身体が「いつもよりご飯の量が少ない。だから身体が栄養を吸収する能力を高めよう」と反応します。
ご飯が1杯しか身体に入ってこないのだからと、栄養を吸収する力を高めて、いつもどおりの栄養を摂取しようとするのです。
ダイエット中に体重が落ちない時期がくるのは、こうしたホメオスタシスの影響です。身体が「ダイエットで体重が減ったけれど、生命活動に問題が起きるのではないか」と反応し、体重を維持しようとするわけです。
ポイント3 「停滞期」を乗り切る方法
結論からいうと、停滞期が来ても、停滞期はそもそも当然あるものだと認識して、これまでどおりのダイエットをただ続ければよいのです。そのうち身体が「ダイエットで体重が減っても、生命活動に問題はない」と気づき、再び体重を減らすようになります。
「停滞期をなんとかしないと!」と慌てたり悩んだりする人がいますが、もしダイエットしていて停滞期がなく、体重がどんどん落ち続けていたら、何か重大な病気が隠されている可能性があります。
停滞期がないことのほうが、病院に行かなければならないほど大変なことなのです。
文:編集部ライター K.T