ラジオ体操といえば、夏休みの朝に学校で行ったことを思い出す人が多いと思います。
しかし、このラジオ体操、かなりの運動効果があるのを、ご存じですか?消費カロリーとあわせてご紹介します。
ラジオ体操のコンセプトは「健康増進」
誰でもできるラジオ体操ですが、真面目にやると、大人でも結構疲れます。
ラジオ体操のコンセプトは「健康増進」です。そして、小学生でもできるように、簡単でわかりやすい動きで組み立てられています。しかし、この体操の中には、「有酸素運動」「筋肉トレーニング」「ストレッチ」「バランス運動」の全てが入っているのです。
そして、体操の順番も、きちんと計算されています。
ラジオ体操の運動効果とは?
ラジオ体操は継続して行うことで、その効果が実感できます。人によっては、風邪をひきにくくなった、血圧や血糖値が下がった、腰痛の症状が緩和したなどという声が聞かれます。
これは、ラジオ体操が総合運動だからです。身体全体の血流がよくなり、筋肉に弾力性ができ、その結果、それぞれの身体の悪い所が改善したということです。
しかし、ラジオ体操は、身体を健康な状態に戻す手助けをしてくれますが、即効性のあるものではありません。「継続は力なり」が大切なのです。
ラジオ体操の消費カロリーとは?
ラジオ体操は、ふつう「第一」と「第二」を通して行われます。二つ合わせて6分30秒の運動ですが、消費カロリーはなんと「30キロカロリー」。
数字だけを見ると、意外に少ないようですが、同じカロリーをウォーキングで消費しようとすると、体重50キログラムの人の場合、800メートルのウォーキングをしなくてはいけません。時間にすれば12分かかります。
ラジオ体操なら、その半分の時間で同じカロリーを消費できるので、侮れないのです。
ラジオ体操はいつすべき?
ラジオ体操は、朝に行うと効果的です。朝起きて運動することは、生活のリズムを作る役割があります。
まず、身体を動かすことによって、血流をつかさどる骨格筋を鍛えることができます。血流が潤滑になるので、「肩こり」「腰痛」に効果があります。
また、ラジオ体操には、脊椎を矯正して、骨盤を安定させる動きが含まれているので、自然と正しい姿勢が取れるようになります。
身体を「ねじる」「そらせる」というのは、腸のぜんどう運動を刺激するので、便秘の改善に繋がります。
正しいラジオ体操を心がける
まずは、自分の覚えている体操が正しいものかを確認しましょう。小さい頃にできなくて自己流にしてしまっていたり、教えてくれた人の癖があったりします。
動きから体操の順番まで、計算して構成されている「総合運動」のラジオ体操は、その動き一つ一つをおろそかにできません。
ラジオ体操から遠ざかっていた人は、子どもの頃に行っていた記憶と、実際の正しい体操がきちんと合っているかを確認してみましょう。
文:編集部ライター M.T