ちょっと運動するだけでお腹が痛くなるし、ウエストまわりはぷよぷよのお肉がドンッ。腹筋なんて到底無理……。そんな女性は多いかもしれません。でも腹筋は体の中心にある大きな筋肉のため、それがないと体のあちこちに、不調をきたしてしまうんです。
そんな、腹筋がない人が陥ってしまう体の悲劇とは何でしょうか?
■1:ぽっこりお腹
ちょっと腹筋を鍛えれば、たるんでいたお腹がすっと引き締まってくることからよくわかるように、腹筋がないとお腹のぜい肉のたるみを招いてしまいます。すると、食べ過ぎなわけでもないのに、いつもぽっこりお腹になってしまいます。
■2:基礎代謝の低下
声楽や吹奏楽をやっている人が、肺活量を増やすために鍛えるパーツが腹筋です。つまり腹筋が弱い人は肺活量も少ないということ。肺活量が少ないと、日常生活で消費するカロリーも小さく、基礎代謝が悪くなってしまいます。
ちょっとしかご飯を食べていないのに簡単に太ってしまったり、ダイエットが思うようにいかなかったりするのは、腹筋不足によって起きた基礎代謝の低下が原因かもしれません。
■3:腰痛
肩こりと同じくらい悩んでいる人が多数いるのが、腰痛ではないでしょうか。腰は体全体を支える、体の要ともなる部位で、腰にかかる負担をサポートするのが腹筋や背筋などの大きな筋肉です。
だから腹筋があまりないと、腰を使うさまざまな場面で、腰への疲労が蓄積。そして腰痛を招いてしまうのです。
腰痛になると腹筋運動がきつくなったり、逆に激しい腹筋運動をし過ぎると腰を痛めることになるので、注意が必要です。
誤った腹筋運動は「すぐヤメて!効かないどころか腰痛も…“間違えだらけの腹筋運動”3種」でご紹介しているので、自分のやり方が当てはまらないかチェックしてみてください。
■4:悪い姿勢
胸を張って背筋がピンと伸びた正しい姿勢をキープするとき、腹筋と背筋を使って背骨をまっすぐに支えているとわかるはずです。でも腹筋が少ないと、そんな姿勢はすぐに疲れてしまい、長時間続けることができません。
腹筋も背筋も使わずに済む、ラクな姿勢は猫背。だから、腹筋が不足している人は、姿勢の悪い人が多くなってしまうのです。
■5:便秘
腸が便を押し出すときのぜん動運動に必要なのが、腹筋の下腹の方。そのため腹筋が鍛えられていないとぜん動運動も弱まってしまい、便秘を引き起こしてしまうんです。
便秘は食物繊維や水分の不足など、腹筋だけでなくさまざまなことが重なって起こるものですが、腹筋がないと便秘体質に陥りがちであるということは忘れずに覚えておきたいものです。
お腹が割れるほどの筋肉はいらないけれど、最低限の腹筋は、たとえ女性であってもやっぱり必要なのですね。
効率よく、正しく腹筋を鍛えるなら「驚くほどラクにぷよ腹が凹む!舞台女優の“技あり腹筋”」 も参考にしてみてください。