日本の食卓に欠かせない味噌汁、好きな人も多いのではないでしょうか。
具材をかえれば、毎日飽きずに食べられるのも嬉しいですよね。おいしくてしっかり栄養がとれる味噌汁は、実はダイエットにも最適なのです。
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■味噌汁は日本が誇るスーパーフード
味噌汁は、何も具が入っていなくても、味噌とだし汁だけでも栄養満点です。味噌には、生命維持に欠かせない9種類の必須アミノ酸がすべて含まれており、ビタミンやミネラル、食物繊維などもたっぷり。
だしをとる昆布には、マグネシウムや亜鉛などのミネラルがバランスよく含まれ、水溶性食物繊維も多いので便秘改善にも効果を発揮します。
味噌汁は体を温めてくれるので、冷え性に悩む人にもおすすめ。体が温まると胃腸の働きがよくなって腸内環境も改善します。腸内環境が整うと栄養が吸収しやすくなり、代謝もよくなるという好循環です。
このほか、味噌にはがんや生活習慣病のリスクを下げたり、老化を防止したりする効果が期待できるという研究データも多数発表されています。味噌汁はまさに日本のスーパーフードですね。
■どうして味噌汁でダイエットができるの?
味噌汁ダイエットとは、1日3食の食事を“味噌汁”に置きかえるファスティング(断食)のこと。
ファスティングは、単に体重を減らすだけのダイエットではなく、根本的な体質改善を目指します。
日頃フルで働いている内臓を休ませてあげると、体にたまった毒素や老廃物をデトックス(解毒)でき、肝臓の働きがよくなったり、大腸がきれいになったり、免疫力がアップしたりと、嬉しい健康効果がいろいろ期待できるのです。
味噌汁でダイエットをおこなうメリットは大きく2つあります。1つは、準備が簡単なこと。もう1つは、味噌に栄養が豊富なこと。
体にたまった毒素や老廃物を排出するには、解毒作用をサポートするミネラルやアミノ酸、ビタミンなどの栄養素が不可欠。味噌にはこうした栄養素が多いので、より効果的にデトックスできます。
ちなみに味噌汁1杯あたりの塩分量は1.2g~1.5g。一日の塩分摂取量の目安は男性8.0g、女性7.0g以下ですから、塩分は気にしなくて大丈夫です。
■味噌汁ダイエットのやり方
味噌汁ダイエットは3日かけておこないます。このとき飲むのは、具材の入っていない昆布だしの味噌汁。消化に負担をかけないよう、だしはかつお節ではなく、昆布でとるのがポイントです。
<スケジュール>
1日目: 味付けを薄めにしたバランスのよい「準備食」で体を整える
2日目: 味噌汁で断食をする「味噌汁ファスティング」を実施
3日目: お粥や野菜スープなど胃の負担にならない「回復食」で徐々に体を元の状態に戻す
時間がない人や不安な人は、朝食か夕食を味噌汁に置きかえる“半日”味噌汁ダイエットから始めるのもよいでしょう。
本記事で紹介した内容や味噌汁ダイエットのさらに詳しい方法は、『みるみる痩せる!味噌汁ダイエット』(西澤あづさ/監修 関由佳)に書かれています。
『みるみる痩せる!味噌汁ダイエット』 西澤あづさ/監修 関由佳 (宝島社)
「準備食」や「回復食」の献立例や味噌汁ダイエットのおすすめタイミングのほか、味噌を使ったレシピも多数紹介されています。ダイエットだけでなく、毎日の食卓でも大いに参考になりますよ。
(古屋江美子)