低カロリーなダイエットに最適な「こんにゃく」。
四国では、古くからこんにゃくは「腸の砂おろし」といって、「新年を迎える前に身体の大掃除をしよう」と、旧暦の新年前である節分に、こんにゃくを食べる習慣があるのだとか。
実際、こんにゃくに含まれる食物繊維や、その食感は、ダイエットにも役立つ身近な食材です。
知っているつもりのこんにゃくのすぐれたところを見直し、アク抜きなしで食べられる便利なこんにゃくを、もっと取り入れてみませんか?
■こんにゃくがデトックス&ダイエットに役立つ理由
(1)食物繊維はデトックスの優等生!
こんにゃくに含まれる不溶性食物繊維は、腸内で余分な脂肪や糖を吸着して、吸収を穏やかにする働きがあります。
また、水分を含んで数倍に膨れるため、腸壁を刺激して、腸のぜん動運動を促す働きもあります。
ただし、食べ過ぎるとかえって下痢や便秘を引き起こす原因にもなりますから、ダイエットや便秘解消のために……とこんにゃくばかりを食べるのはやめましょう。
(2)咀嚼でダイエットをサポート!
咀嚼には、満腹中枢を刺激して食べ過ぎを予防する働きがあります。さらに、咀嚼をすることで脳内に生まれるヒスタミンには、交感神経を刺激して脂肪を燃焼させる働きもあるのだとか。よく噛まないと食べられないこんにゃくは、食べることでダイエットのサポートになる食材といえそうです!
■下処理なしで食べられる便利こんにゃく食材2つ
(1)刺身こんにゃく
普通のこんにゃくより水分が豊富で、アク抜き不要でそのまま食べることができます。スライスして食べるタイプのほか、麺状になっているものもありますから、これからの季節に、冷やし中華のように仕上げて食べるのもいいですね。
(2)乾燥しらたき
しらたきを乾燥させて作られた乾燥しらたきは、お湯で戻せばパスタのような食感が楽しめ、イタリアでは「ZEN PASTA」と呼ばれ人気が高まっているのだとか。お湯で戻すだけでなく、そのままスープ等に入れることもでき、味がよく染み込みますから、こんにゃくの味気無さが苦手な方も、しっかりと味を楽しみながらダイエットに役立てることができますね。
古くから身体のお掃除に役立つと考えれらてきたこんにゃく。毎日の食生活に取り入れて、デトックスやダイエットに役立てたいですね。
(岩田 麻奈未)