デスクワークでも痩せる!デスクワーカー専用ダイエットプログラム

職場などの健康診断が終わった後、しばらくしてから検査結果が届きますよね。

あれって見る時にハラハラドキドキしますよね。

「変な病気にかかっていないか?!異常な数字があったら怖いな!」って思いますよね。

数値を見ては一喜一憂することが多いものですが、やっぱり健康診断の中で一番気になる検査結果としては、

■血糖値

■血圧

■血中脂質値

■血中コレステロール値

■中性脂肪値

というところだと思います。

そのまま放置したら、動脈硬化や血栓症になりやすい・・・それが悪化すれば、心臓病や脳卒中になりやすい・・・というくらいは、あなたも知っていますよね。

そして、「なんとかしないとマズイな・・」と思うわけです。

でもそう思っても、その後がなかなか上手く進みません。

医者の先生からは「健康的な食事と運動を心がけましょう」というお決まりの文句を言われるだけです。

「分かっているんだけどな~(~_~;)・・・」

でも実際に何をして良いのか?どういうプログラムで進めていけば良いのか?

漠然としすぎていて、とっつきにくいわけです。

かと言って、毎日毎食、「○○を●●グラム食べて・・」なんて細かすぎると、それもマニュアルを見た瞬間めんどくさくなって、やる気がなくなってしまいます。

でも、この『デスクワークのあなた専用ダイエット」で学んでいただければ、自然と知識が身につき、運動習慣も当たり前のように習慣化して楽しく続けられるようになります。

コレステロールや中性脂肪が血液中にふえすぎる脂質異常症

あなたの血液中の脂質が多すぎる状態を『脂質異常症』とか『高脂血症』と言いますが、これは明らかな病気という診断になります。

あなたの血液中の脂質は、大きく分けると

■コレステロール
■中性脂肪(トリグリセライド)
■リン脂質
■遊離脂肪酸

という4種類の分類になります。

この中で、脂質異常症として問題にされる脂質は、コレステロールと中性脂肪になります。

このコレステロールというのは、いつも悪者扱いされますが、実は、あなたの命の維持には欠かせないものなのです。細胞膜とかホルモンであったり、胆汁酸の原料になるのです。

だから、毛嫌いして逆にコレステロールを摂らなくなってしまうと、不足して病気になってしまうのです。

もちろん、それが食べすぎや脂肪分の摂りすぎで太っているから問題なわけで、悪玉コレステロールに気を付けることと、良質なコレステロールでも摂りすぎに注意しなければいけません。

また、ダイエットであれば、糖質の摂りすぎも太る原因になります。

悪玉コレステロールや悪い脂質の摂りすぎは、動脈硬化を起こし、心筋梗塞や脳梗塞・脳出血など色んな生活習慣病の引きがねになってしまうからです。

もう一方の糖質ですが、これは脳や筋肉や臓器などのエネルギーとして燃やされ、残りは皮下脂肪・内臓脂肪などの体脂肪として蓄えられます。

でもこの中性脂肪(糖質)も、血液中に増えすぎると生活習慣病を招くことになりますし、太ってしまいダイエットの最大の敵になります。

実際に、心筋梗塞や脳梗塞を起こした人の多くは、コレステロールも中性脂肪も値が高いのです。

コレステロールと中性脂肪でなぜ動脈硬化になるのか?

血液中にコレステロールと中性脂肪が多くなりすぎると、どうして動脈硬化になるのでしょうか・・・

コレステロールや中性脂肪は『脂』ですので、本来は水(血液の中)には溶けないわけです。

そこで、血液の中で存在するために『アポタンパク』と呼ばれるタンパク質と結びついた『リポタンパク』の状態に変わります。

このリポタンパクは、大きさによって

・カイロミクロン
・超低比重リポタンパク(VLDL)
・低比重リポタンパク(LDL)
・高比重リポタンパク(HDL)

の4種類に別けられます。

カイロミクロンとVLDLは中性脂肪を運ぶ機能を持っていて、LDLとHDLはコレステロールを運ぶ機能があります。

あなたが脂肪分を食べると、まずは小腸で吸収されて、その小腸で産生されるカイロミクロンと結びついて血液の中に入り、エネルギーが必要な筋肉や脂肪組織へ運ばれるのです。

残ったものは、カイロミクロンレムナントとしていったん肝臓に運ばれてから、また再合成されてVLDLになります。

このVLDLは、肝臓でつくられた中性脂肪を筋肉や脂肪組織ヘ運びます。

さらに残った分は、分解されてIDL(中間型リポタンパク)という形を経て、一部はLDLまで変化していきます。LDLは、コレステロールを末梢の細胞組織へと運びます。

そこで細胞にあるLDLの受け手がキャッチして、細胞がLDL中のコレステロールを利用するのです。

そこで使い切れなかった分は細胞の中で分解されて、また再構成されて細胞膜の表面に出てくるのです。

このように、余ったコレステロールを末梢の細胞組織から回収して肝臓へ戻す役割がHDLです。

こんなふうに、コレステロールが輸送される仕組みによって、細胞にはコレステロールが一定以上たまらないように制御されているのです。

でも、LDLが多くなりすぎたり、HDLが減ってバランスが崩れてしまうと、血液の中や血管の壁にコレステロールが余ってとどまってしまい、それが動脈硬化の原因になります。

そんなことから、LDL中のコレステロールが『悪玉コレステロール』と呼ばれ、HDL中のコレステロールが『善玉コレステロール』と呼ばれるようになったのです。

「あるのが悪い」ではなく、すべて必要な物であり、バランスの問題なんですね。また、後でお話しする『コレステロールの酸化』が大問題なのです。

そもそもコレステロールって何?

コレステロールを一言で言えば、脂肪の一種ということになります。

あなたの体の中にあるコレステロールの量は、合計で約100グラムです。

そのうち

・脳には25グラム
・筋肉には25グラム
・血液の中には10グラム

ほどあって、他にも少量ずつ、肝臓や肺や動脈や神経にもあります。

人体はだいたい60兆個の細胞で作られていますが、コレステロールはその細胞膜の材料になりますので、コレステロールも無ければあなたは死んでしまうのです。

それだけではなく、男性ホルモン・女性ホルモン、副腎皮質ホルモンなどの重要なホルモンですとか、胆汁酸という脂肪の消化酵素の原料でもあるんです。

あなたの体にとって、コレステロールは絶対に欠かせない物質であり、ダイエットにも必要なものなんですね。

このコレステロールは、1日あたり1グラムほど必要です。

30%くらいを食べ物から摂って、70%くらいを体内で合成して作っています。

でも、お話ししたように、コレステロールが多すぎてしまうと、動脈硬化などの害になるというお話をしましたね。

食べすぎや偏食だけでなく、運動不足や睡眠不足で代謝が落ちてしまった場合などで、コレステロールがあまってしまい、動脈硬化から脳卒中(脳梗塞やクモ膜下出血)や心筋梗塞などの原因になります。

働き盛りの中高年を襲う病気として、ガンと並んで最も多い病気です。

過去は男性が多かった病気ですが、最近は女性も社会進出に伴って増えています。タレントさんや歌手の女性も、脳梗塞やクモ膜下出血で倒れてニュースになることがよくありますよね。

心臓や脳などは太い血管がありますが、そこで起こりやすいのが『アテローム性動脈硬化』というものになります。

動脈の内側の壁の膜には、高血圧によって出来た小さな傷があるのですが、そこに酸化したLDLやカルシウムがしみ込んで、かたまりが出来てしまうのです。

そうすると、血管の内径が狭くなってしまいます。また同時に、血管自体が硬くなって柔軟性が落ちてしまうので、血液の流れが悪くなってしまいます。

すると、血栓(けっせん)という血液のかたまりができて、血管を詰まらせてしまうのです。これが心筋梗塞や脳梗塞です。

あるいは、血管がもろくなって破れやすくなるので、破れてしまえば脳出血になってしまいます。

じつは悪玉コレステロールも悪くはなかった

昔から悪玉コレステロール(LDL)が動脈硬化の元凶のように言われてきたわけですが、実は最近の研究ではLDLコレステロールそのものが動脈硬化を引き起こすのではないということが分かってきました。

悪玉コレステロールそのものが悪いのではなく、『酸化したLDLコレステロール』が動脈硬化の真犯人だったのです。

LDL自体は、いつもは細胞の中にコレステロールを運ぶという重要な仕事があるわけです。ですが、LDLコレステロールが全部細胞で消費されるわけではなく、細胞にある受容体によって必要なコレステロールの分量が調節されていましたね。

ですので、動物性脂肪の摂りすぎでLDLコレステロールが多すぎた場合は、あまったLDLコレステロールが血液の中や血管壁のあたりをウロウロすることになります。

そこで、そのLDLコレステロールが活性酸素によって酸化されると、大問題を引き起こすわけです。

ちなみに活性酸素というのは、ストレスなどで自律神経のバランスが崩れると、体内に大量に発生します。

先ほども少し触れましたが、動脈の内壁の膜が高血圧のせいで傷つけられると、そこに酸化したLDLコレステロールがしみ込みます。

酸化したLDLコレステロールというのは、人体には異物とみなされるので、異物処理が仕事であるマクロファージによって食べられます。しかし、マクロファージは酸化したLDLコレステロールを分解できないので、大量に食べ続けてもマクロファージの中にため込むだけになってしまいのです。

そしてそれも限界があるので、マクロファージが飽和した状態で血管の内壁に蓄積するだけになってしまうのです。

そうなると、血管の壁が盛り上がって最後は破れて傷になるのです。そして、その傷を治すために血小板がふさごうと働くわけですが、それがさらに血管の壁を盛り上げ、内径を狭くし、動脈硬化が進んでしまうというわけです。

ということで、悪者はLDLコレステロール自体ではなく、LDLコレステロールを酸化させる活性酸素なのです。

ですので、動脈硬化や肥満を防ぐためには、悪玉コレステロールを多く摂りすぎないのはもちろん、それ以上に活性酸素を増やさないように、

■バランスの良い食事
■無酸素運動・有酸素運動
■質の良い睡眠
■ストレスコントロール

を頑張って続けていきましょう!

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