高校生の後半から大学生の時期は、人生で一番最初にダイエットの問題に直面する時期です。
この時期に太ってしまう原因は何か?
どうすればダイエットに成功できるか?
について解説いたします。
学生さんは、基本的にデスクワーク中心の毎日になります。
イスに座って仕事(勉強)される方を、総じてデスクワーカーと呼びます。
パソコンを使った仕事、昔ながらの事務仕事、イスに座って行う手作業などはもちろんですが、机に座って勉強する学生さんも立派なデスクワーカーです。
特に女子ですが、高校生の後半から大学生の時期に、急に太りはじめます。
なぜだと思いますか?
その答えが「成長ホルモンの低下」になります。
成長ホルモンと聞くと、何だか子供が成長するためのホルモンのように聞こえます。
もちろん、成長期に必要なものなのですが、大人になっても、死ぬまで必要なものなのです。
ではこの成長ホルモンというのは、いったい何をしてくれるものなのか?
それが「代謝」になります。
女性の方は「お肌の新陳代謝」という言葉を良く聞くと思いますが、
つまり「細胞の入れ替え」のことなんです。
古い細胞や老廃物・汚れがキレイになり、入れ替わるのです。
だから、お肌だけでなく、ネイルも髪の毛も骨も筋肉も血管も脳細胞も神経も、みんなフレッシュでキレイになります。
成人病を防いでくれるのはもちろんですが、高校生・大学生が気になるのは、成人病よりもやっぱりダイエットですよね。
はい、実はこの成長ホルモンがダイエットの大きなポイントになるのです。
「成長ホルモン→代謝→細胞の入れ替え」
でしたね。
そして、「脂肪」も実は細胞なのです。「脂肪細胞」というものがあるんです。
代謝が活発になると、この脂肪細胞も分解してくれるから「やせられる」のです。
反対に言うと、この代謝が落ちてくるから、太っていくのです。
女性の場合は18歳くらい、男性の場合は20歳くらいをピークに、急激に成長ホルモンが減っていきます。
だから、女子高生から女子大生の時期から、急に太り始めるのです。
また、他にも原因がいくつか重なっています。
中学生のころと比べると、学校の体育の授業や部活の面でも、高校→大学と進むにつれて、運動の時間が減っていくからです。
大学によっては、体育の授業がまったく無いところもありますから、ほぼ運動がゼロになってしまいます。
そして、高校生・大学生となると、アルバイトしてお金もちょっと持てるようになりますから、好きなお菓子やジュースもたくさん食べたり飲んだりできますよね。
さらに大学生ともなると、親元から離れて一人暮らしをする場合もありますから、そうなれば、安くて自分が好きな物だけを食べたり・・・ということになっちゃいます。
しぜんと、甘い物やパン・麺類が中心の炭水化物が多くなるのです。
ものすごい糖分の量が増えるわけです。
「でも脂っこいものなんか食べてないよ!」
とあなたは思うかもしれませんが、実は
「太る原因は脂分ではなく、糖分・糖質(炭水化物)なのです」
血液中の糖分は、筋肉や脳のエネルギーになりますが、余った糖分が中性脂肪に変換されて蓄積されるから、太るんです。
人間の体は、脂質の分解・吸収って得意ではないんです。
いっぽう、炭水化物の中の糖質というのは、ものすごく吸収します。
そして、脂肪に変わりやすいんです。
高校生・大学生のダイエット方法
では、高校生・大学生はどうやってダイエットすれば良いのか・・・
『食事の栄養バランスを整えて・無酸素運動で成長ホルモンを増やす』
ということが基本になります。
よくみんながやっているファスティング(断食・絶食)ダイエットなんて
絶対ダメですからね。
あれをやると、筋肉量が減ってよけいに代謝が落ちて、もっと太りやすくなってしまうんです。
そうなるとあせって、さらに食べる量を減らして・・・となり、悪循環になっちゃうんです。
そして最後は、拒食症になり、骨と皮と脂肪だけのヒドイ体形になって早死にするか、障害が残ったままツライ人生を生きなければいけません。
そんなの嫌ですよね。
バストがプルルンと、ふっくら張りがあって、
太ももからヒップも、キュッと締まってプリンと持ち上がっていたら
カッコイイですよね。美しいですよね。
そうなるためには、栄養のバランスを整えてしっかり食べて、必要なエクササイズはやらないといけません。
ここは基本中の基本だから、逃げてはいけないんです。
悪徳業者は、「このサプリ飲めば痩せます」とか、「リンパマッサージでむくみを取りましょう」なんて言いますが、それは本質ではないんです。
お金と時間の無駄です。
変な小細工や、楽だけしてダイエットするなんて考えないで、基本をしっかりやったほうが、結果的に早く痩せて、長く維持できるのです。
食事は、
『タンパク質:炭水化物:葉もの野菜』を
『1:1:1』の割合いで食べる。
(大至急やせたい場合は2:1:1の割合)
運動は、
『筋トレなどの無酸素運動で成長ホルモンを増やす』
ことです。
実は、ジョギングとか水泳などの有酸素運動は、つらいだけでダイエットの効率は悪いんです。
筋トレなどの、負荷が大きくて短時間で済ませる無酸素運動のほうが、成長ホルモンをたくさん増やしてくれるのです。
他には、睡眠が大切です。
成長ホルモンは、深い眠りに入った時にもたくさん作られます。
細胞の入れ替え(代謝)も、深い眠りに入った時に進みます。
睡眠時間を最低6時間から8時間は確保してほしいですが、他にも、寝る直前に食べたり飲んだりするのも、睡眠の質を悪くするので厳禁です。
寝る3時間前には、もう食べないことです。
その他の注意点や、具体的に何を食べて、どんな運動をどんなペースですればダイエットに良いのか・・・
次のページをご覧ください。