いきなり「お酒はダイエットに悪いから止めろ」と言われても無理ですよね。
私も20年以上飲み続けていましたから、お気持ちはよ~く分かります。
でも、今からお話する内容を聞いていただければ、考え方がコロッと変わって、上手くお酒を減らしながらダイエットに成功できます。
少しだけ、お話にお付き合いください。
さて、よく昔から「酒は百薬の長」などと言われますが、あれはウソです。
「土用の丑の日にウナギを食べよう」と同じで、あれはお酒を売りたい人が言うキャッチコピーであり、飲みたい人が言う言い訳なのです。
ウナギは体に良い栄養素が豊富に含まれているので良いですが、お酒は害でしかありません。アルコールは人体に必要な栄養素ではなく、ジャマな毒物です。
だから肝臓はすぐに反応して解毒を始めるわけです。
そして、ダイエット中でも飲んで良いお酒の話になると、たいていは「焼酎ならOK。蒸留酒はカロリーも糖質も低いから。」と言われますが、本質はそういう問題ではないのです。
アルコールが大量に含まれている時点で、ダイエットにも健康面でも明らかにマイナスなのです。
■肝臓の本来の仕事は何でしょうか?
お酒のアルコールを分解するために肝臓があるわけではありません。
もちろん、毒物の解毒も一つの仕事ですが、本来の大切な仕事は、代謝や栄養素の変換なのです。
酵素は人間の体にとって最も重要な要素の一つです。
細胞の作り替え、傷や損傷を治し、ウイルスやガン細胞と戦い、神経伝達や消化などにも必要です。
つまり、酵素が人間の体から消えた瞬間、人は死にます。
それくらい重要な要素なのです。
酵素が無いと脂肪も燃焼しませんし、筋肉も作れません。
これには成長ホルモンも欠かせません。
つまり、ダイエットに欠かせない栄養素の変換や代謝という大切な仕事が肝臓にはあるのに、お酒を飲むことでその仕事ができなくなるのです。
さらに、ダイエットどころの騒ぎではありません。健康も大きく損ない、ウイルスや癌にあっという間にやられてしまいます。
そもそも、お酒の解毒でフル稼働してダメージを負った肝臓は、最も癌のリスクを受けます。
ということで、あなたが本当にダイエットをされたいと思われるのであれば、晩酌は止めましょう。
でも、社会人であればお付き合いもありますから、その時だけは、飲める方は飲んでもかまいません。
ですが、
■お酒は無糖の焼酎類で、おつまみは肉か魚か大豆製品
にしてください。
もしあれば、ウーロンハイが良いです。砂糖などの味付けは無しです。
ウーロン茶はクロロゲン酸やカフェインの脂肪燃焼効果があるのと、食物繊維が豊富なので、アルコールや糖分の吸収も抑えてくれます。
おつまみは、お肉・お魚・大豆製品にして、味付けもシンプルにします。ころもの付いた揚げ物を避け、砂糖の入った調味料はダメです。
焼き鳥ならば、皮なし胸肉の塩、お魚ならばお刺身・塩焼き、大豆製品は枝豆・冷ややっこです。焼肉もOKですが、脂身が少ないお肉にし、タレはドバドバ付けずちょっとだけにするか、塩・コショウ・薬味だけにします。
お醤油は糖質がけっこう多いですので、付け過ぎないようにしましょう。お塩、ガーリックパウダー、香辛料、ハーブ類の風味で楽しみましょう。
ご飯類、パン類、麺類などの炭水化物はNGです。イモ類・カボチャ・根菜類、デザートも糖質が高いのでNGです。
■お酒もタバコも止めたらストレスたまる?
お酒もタバコも止めると、止めたくない人からは「そんな人生つまらないでしょ?」とか「ストレスたまるんじゃないの?」と言われるかもしれませんが、止めた方がストレスはたまらないのです。
なぜならば、お酒もタバコも飲まない習慣になっていますので、ガマンという概念がまったくないのです。
お酒やタバコを飲む人は、飲めない時間帯にガマンしているわけです。
お酒であれば、日中飲めないで夜までガマンしているわけですので、それ自体がストレスになっているのです。
また、飲んだ時はなんとなく気分が良いですが、体にとっては余計な仕事がストレスになっています。
いっぽう、お酒もタバコも止めた人は、ガマンしているものが無いのでストレスが無く、体が健康で常に調子が良いので、一日中気分が良いのです。
■まとめ
お酒を3日間止めてみてください。体調が良いことに気付きます。5日もすれば習慣になります。
せめて、ダイエットが進んで3か月経って安定期に入るまでは、晩酌は止めてみてください。
食事管理とエクササイズで筋肉量がしっかり付いたら、その後の安定期では少しくらいは飲んでも大丈夫です。
それまでは止めること。そうしないとダイエットはまったく進みません。「少しずつ進めばいいや」と思うのは甘いです。進まないのです。
実行すれば、ダイエットは劇的に進みます・・・