みなさん、こんにちは。道端カレンです。そろそろ暑くなってきて、肌の露出が増える季節になってきました。そうなると「ダイエットしなきゃ」と思っているかたもいらっしゃると思います。
今回は、「コルチゾールホルモンを上手に使う」というダイエットの秘策をお伝えします。
コルチゾールホルモンが寝ている間に体脂肪を分解!?
「コルチゾールホルモン」というのは、ストレスを浴びたときに分泌される、ストレスホルモンといわれています。
なぜ、ストレスホルモンといわれるかというと、コルチゾールが分泌されると、幸福感や満足感を味わったときに分泌される、セロトニンというホルモンが抑制されます。
セロトニンが抑制されると、満足感が得られにくくなるので、ついお菓子をたくさん食べてしまう、といったことが起こりやすくなります。
ストレスが溜まると、つい食に走ってしまうというのは、実はこのコルチゾールがたくさん分泌されるために起こる現象なんですね。
さらに、このコルチゾールホルモンは、成長ホルモンの分泌も抑制します。成長ホルモンは、肌細胞の修復再生を促す働きがありますから、成長ホルモンが抑制されれば、お肌の調子にも影響が現れやすくなるわけです。
ところが、このコルチゾールホルモンも、悪いことばかりではありません。うまく活用すると、ダイエットには効果的なんです。
コルチゾールホルモンは、深夜の2時〜4時くらいに分泌されることがわかっています。眠っているのに勝手に分泌されるわけですが、ではいったい何をしているのかというと、なんとコルチゾールホルモンは眠っている間に、せっせと体脂肪をエネルギーにかえてくれているのです!
つまり、何もしなくてもコルチゾールホルモンが痩せさせてくれているというわけ。それってうれしい話ですよね。
深夜2時〜4時が体脂肪分解タイム
ただし、寝ている間にコルチゾールがそうした働きをするには、条件が2つあります。
1つは深夜の2時〜4時の間に眠っていること。起きていたらこの効果は期待できません。
2つめは、深夜2時〜4時の間、血中にブドウ糖が残っていない状態であること。
ブドウ糖が血中に残っていると、コルチゾールホルモンはそのブドウ糖を肝臓で中性脂肪に合成し、身体のなかに蓄えてしまうのです。よく「夜寝る前に食べると太る」といわれますが、あれは、食べてすぐ寝ると食べたもののエネルギーを使わないから太るというわけではないのです。
正しくは、眠る前に食べると血中にブドウ糖が残っているから、コルチゾールホルモンがそのブドウ糖を中性脂肪に合成してしまうために太るのです。深夜の2時〜4時の間に、ブドウ糖が血中に残っていない状態にするには、その5〜6時間前には夕食を食べ終わっている必要があります。
つまり、午後8時か9時くらいまでに夕食を食べ終わるということですね。
その時間までに夕食を食べ終えて、深夜2時〜4時の間には眠りについているという2つの条件は、そんなに難しいことではないと思います。仕事が忙しくて平日は無理という人でも、休みの日ならできるでしょう。
週末だけでもいいので、このコルチゾールホルモンをうまく活用して、身体についた無駄な体脂肪を眠っている間に分解してもらいましょう。
文:リズムアンバサダー 道端カレン
写真:大城士武