糖質オフダイエットが大流行中の今、「ごはんやパン、甘いものをやめるなんてやっぱり無理!」と挫折している人も多いはず。
ところが、「これなら、ごはんなんていらない!」と思えるような肉食中心の「ゆる糖質オフダイエット」があるのだとか。
ダイエットを取材し続けて20年のダイエットライターが「これなら続けられる!」と太鼓判を押す、糖質オフダイエットをレポートします!
男子学生級の糖質オフ肉食弁当でぽっこり腹肉を落とす!
ダイエットライター歴20年。これまでに300以上のダイエットを雑誌や書籍で紹介してきました。また個人的にも、小さな頃から「ぽちゃ系」だった私は、プライベートでも数々のダイエットを試しています。
雑誌の体験企画では仕事なので絶対やせますが、企画が終わると気がゆるんで元の体重に。元来甘いものがやめられない私は、ダイエットにいいからと玄米おにぎりを食べながら、スイーツを食べる糖質過多な食生活。
常にカロリーに気をつかって食べ物を選んでいましたが、スリムな人になったことはありません。
ところが、ここ1年で「カロリー至上主義」が崩壊。気にすべきは「カロリー」より「糖質」に変わってきたんです。
さらに最近はやっているのが肉食。肉、卵、チーズをいくらでも食べていい「MEC食」や、肉を中心としたたんぱく質やオメガ3油をとる「ケトジェニックダイエット」など、医療現場発信の糖質オフ食がダイエット界を席巻し始めたのです。
カロリー至上主義に汚染されていた私は「こんなに肉を食べたら太るに決まってる」と疑いながら、仕事のためと割り切って肉食を始めました。
いくつかの糖質オフダイエットを取材していたので、そのミックス版で根性のない私流「ゆる糖質オフダイエット」を考案。
たんぱく質(肉、卵、チーズ、魚など)を1日300~400g、それと同じ量の野菜を食べ、極力ココナッツオイルを使い、おやつには基本はチーズを。
甘いものを食べたくなったら高カカオチョコなどをおやつにしました。
肉食弁当1。とり胸肉120gのトマト煮と、せん切りレタス1/4コ上に、ココナッツオイルで炒めた卵2個分+スライスチーズ2枚のいり卵のせサラダ。
男子学生のような肉の量のお弁当を見た同僚に驚かれ、おやつにやたらにチーズを食べる私に「チーズおばけ」というニックネームがつきました。
「ごはんがないとおなかがすいちゃって仕事に集中できないかも」と心配していましたが、肉の量が多過ぎて、ごはんなんか入るすき間がなく、おなかも全然すきません。
気づけば自然に糖質オフができてしまった感じです。しかし、カロリーに換算したら2500kcalは軽く超える驚愕の高カロリー食! 昔の私なら罪悪感で、断食道場にかけこんでしまいそうな食事を続けました。
でも実は、がっつり肉食糖質オフをやれたのは3日くらい。打ち合わせや飲み会などもあり、誰かと一緒の外食では少な目の炭水化物をOKにしました。
こんな生活を2週間くらい続けてみたら、高カロリーなのに太らないどころか、お腹周りのぜい肉が落ちてきたんです。食後も眠くならないので、仕事の効率もいい! 恐るべし肉食! そして、さようならカロリー計算!
ただし、肉食はお金がかかるのが難点。私の場合、安~い、豚のこま切れ肉や若鶏のむね肉を、酒につけこむ、塩麹につけこむなど、おいしく食べられて、飽きない方法をネットで調べました。その結果、冷蔵庫の中は漬け込み肉だらけ。
食べたいけどやせたい!と思っている人は、ぜひカロリー無視の肉食を試してみてください。肉ばかり食べても太らないどころか、おなかの肉が落ちていく、不思議な体の変化に驚きますよ。
肉食弁当2。せん切りレタス1/4コの上に、豚こま肉200gとたまねぎのしょうが焼き。卵2個分の卵焼きとキムチ。肉の量が多過ぎて途中で味に飽きたときに、キムチをのせて味を変えます。
写真・文/山本美和