高血圧や肥満など生活習慣病が脳に及ぼす影響により、認知症のリスクが高まります。
生活習慣病が脳に及ぼす影響
脳の血管に障害が起きると、脳血管性認知症が発症しやすくなります。
糖尿病
糖尿病には、1型糖尿病と、2型糖尿病がありますが、生活習慣によって引き起こされるものは2型糖尿病です。
生活習慣によってインスリンの分泌が低下したり、インスリンに対して抵抗性が出る事で、血液の中のブドウ糖を処理し切れず、血糖値が高いままになると、脳血管や脳神経に障害が起こりやすくなります。
脂質異常症
血液の中の中性脂肪やコレステロールが多くなり、血管内に溜まる事によって動脈硬化を起こしやすくなります。
動脈硬化になると血管内が狭くなるため、血流が悪くなったり、血管がもろくなったりし、結果、心疾患や、脳梗塞、脳出血などが起きやすくなります。
高血圧
最高血圧が140mmHg、もしくは最低血圧が90mmHg以上の場合を高血圧とします。ただ1回測定した結果だけでは高血圧だとは言えず、この状態が続く場合を高血圧と呼びます。
血圧が高いという状態は、血管が大きく引き伸ばされる状態が続く事です。その結果、血管が傷み、動脈硬化などを起こしやすく、脳卒中などの原因になります。
脳卒中
心臓近くの血管が詰まると心筋梗塞になりますが、脳で詰まると脳梗塞になり、血管がもろくなっている場合は、脳出血となる場合もあります。
また脳卒中の前兆として、TIA(transient ischemic attack)と呼ばれる一過性の脳虚血発作が起こる事もあります。脳卒中になると脳細胞が傷つき、麻痺や言語障害が残りやすくなってしまいます。
肥満
BMI (肥満指数)の値が25以上を肥満と言います。肥満は病気ではありませんが、肥満になる生活をしている事が、様々な病気を引き起こす元になります。
糖尿病や脂質異常症などは、肥満との繋がりがあります。また無呼吸症候群になりやすく、脳へ送る酸素が少なくなる事で、脳に障害を引き起こす原因にもなると言われています。