結婚して体重が増える幸せ太りは、幸福の象徴のようで微笑ましいものですが、太り続けるにも限度があります。
無理をせず脂肪を落として、体型をキープしていく方法はないのでしょうか。
30代男性からの相談:「結婚後の体重増加について」
結婚前に比べて体重が8kg増加しました。軽く走ったときや階段で、膝や心臓が痛むことがあります。妻が作ってくれるご飯を残すのは忍びないのですが、このままでは脂肪がどんどんついてしまいそうです。もともと運動する習慣はありませんが、何とかして体重増加を食い止めたいと思っています。(30代・男性)
日常生活にとり入れやすい運動
これまで運動習慣のない人が、日常生活に運動をとり入れるのはなかなか大変なもの。しかし見方を変えると、もともと習慣がなかった分、効果が出やすいともいえるかもしれません。
『日常生活でできる運動を考えてみてください。通勤を自転車に変えるとか、距離が長ければ、一駅前で降りて歩くようにしてください。なるべくエスカレーターやエレベーターを使わずに階段を利用し、歩く時は大股で少し早い速度で歩いてください。(医師)』
『家の中で軽い体操をする、積極的にお風呂掃除やトイレ掃除をすることはよい運動になります。また、テレビを見るときは、背筋を伸ばして正しい姿勢を心がけてください。姿勢を正しくするだけでも腹筋が鍛えられます。(医師)』
『ストレッチは自宅で行う運動として最もとり入れやすいと思います。「ストレッチなんて」と思われるかもしれませんが、ストレッチをすることで血液の流れが促進されて新陳代謝も促されます。ストレッチで筋肉がほぐれて熱を作り出すと、それなりにカロリー消費も可能なのです。深呼吸をしながら行うとより効果的です。膝が痛むようですので無理のない範囲で行ってくださいね。(看護師)』
奥様の協力も不可欠
せっかく運動をとり入れても、運動などで消費できるカロリー以上に食べてしまっては元も子もありません。将来の健康のために、奥様にも少しだけ協力してもらいましょう。
『体重を落としたいのでしたら、奥様にも協力してもらいましょう。まず、朝、昼はしっかりと食べるようにして、夜は腹八分で野菜中心の低カロリーの食事を用意してもらってください。(医師)』
『事のとき食べる順番を変えてみてください。野菜や海藻類、キノコ類など、カロリーの低いものから食べ始めると、血糖値の急激な上昇を防ぐとともに食べ過ぎの防止にもなります。また、一口を少なめにしてゆっくりよく噛んで召し上がってください。よく噛むことで満腹中枢が刺激されます。(医師)』
ちょっとした運動を日常にとり入れることと、カロリー少なめの食事を用意してもらいカロリーの低いものからゆっくり噛んで食べること。夫婦の会話の機会も増えて、一石二鳥ともいえそうです。