春のこの時期が旬の“新タマネギ”。あなたはもう、食べましたか?
ふつうの玉ねぎのように辛くなく、甘さもある新タマネギ。“血液サラサラ”効果だけでなく、美容やダイエットにも、効果があるんですよ!
今回は、今すぐ食べたくなる新タマネギの効果と、カンタンにできちゃう保存食2つをお届けします。
■タマネギと新タマネギは別モノ?
タマネギと新タマネギ。形は同じだけど、色がなんとなく違う。“新”と付くので、集荷してから食べるまでの早さの違いかな?と思っている人もいるかもしれません。『旬の食材百科』によると、一般的なタマネギは、
<収穫後干され、表皮を乾燥させ保存性を高めて出荷されます。これに使われるのは黄タマネギの品種です。>
今が旬の、新タマネギは、
<主に白タマネギの品種で、この品種は水分が多く、乾燥処理に向いていないので、収穫後すぐに出荷されます。>
黄タマネギと白タマネギとは、別モノだったんですね。今しか食べることができない、新タマネギ。旬の今こそ、楽しみましょう。
■切っても涙が出ない理由
タマネギを切る時、涙が出てきますよね。けれども新タマネギは、薄切りにしても、みじん切りにしても、少しも涙が出てきません。その理由は、どうやら成分にあるようです。
同じく、『旬の食材百科』によると、
<タマネギの辛みと香り、そしてあの涙を出させている成分は主に硫化アリルで、非常に揮発性が高く加熱することで別の物質に変化します。また、水にも溶けだします。単に涙を出させるだけではなく、肉や魚の臭いを消す働きもあります>
新タマネギは、この“硫化アリル”が、タマネギに比べて少ないのです。涙で悩まなくてもいいなら、気負わずに料理ができますよね。
■ダイエットに効果的な理由
『BizLady』の姉妹サイト『美レンジャー』の過去記事「食べなきゃ大損!“たまねぎ”は偉大なダイエット食だった」 によると、タマネギに含まれれているポリフェノールの一種、ケルセチンに、脂肪吸収抑制作用、脂肪代謝作用があり、ダイエットに効果的だとか!
熱を加えず、生のままでも甘く、美味しく食べることのできる新タマネギなら、手軽に食事に取り入れられそうですよ。
薄くスライスするだけで、甘いので、そのまま食べたり、サラダに入れたりなど……。カンタンに楽しめます。
■皮をむくだけそのまま調理
新タマネギは、水分が豊富。皮をむいて、耐熱容器に入れ、レンジで10分ほど加熱するだけで、やわらかく、お箸を入れただけで、とろっと繊維がほぐれます。
焦げ目を付けたい時は、オーブンにうつして温めると、色が付きますよ。
お醤油やかつおぶし、豆板醤やチーズをのせてアレンジしても楽しめます。
丸ごと一個なので、見た目だけでも満腹を感じ、ダイエットにさらに効果的です。新タマネギのおいしさが、丸ごと味わえますよ。
■保存食 新タマネギのピクルス
うすくスライスしたものに、調味料を加えてつけておくだけのピクルス。カンタンに造れるので、この時期の保存食としておススメです。
用意するのは、
新タマネギ 半分~1個
A:
オリーブオイル 1/3cup
酢 2/3cup
酒・みりん・醤油 各1/3cup
砂糖 少々
新タマネギをスライスし、キッチンペーパーの上に広げ、水分を少しとばしておく
Aの液体を作る。味はお好みで調整OK!
密閉容器に1と2を入れ、常温で1~2日漬けておく
トーストにのせても、そのままお味噌汁に入れることもできる、スグレモノ。液体は何度も使いまわせ、薄くなったら、新タマネギをみじん切りにし、ドレッシングとしても使えます。
いつもの食事がアレンジ次第で、ダイエット食になりますよ!
■タマネギ氷でいつでもダイエット
2012年、ダイエットに悩む女性の間で大流行した“タマネギ氷”。一時期はお店のタマネギが品薄になるなど、大ブームを巻き起こしましたよね。
ブームの火つけ役、村上祥子さんの著書『病気にならない!たまねぎ氷健康法』(アスコム)は、大ベストセラーとなったほどです。
新タマネギは生で楽しめるのが魅力ですが、一般的なタマネギと比べると、痛みやすいのが悩み。せっかく買っても、悪くなってしまったら、食べることもできません。
そこで保存の利く、“タマネギ氷”にしてみましょう。
用意するのは、
新タマネギ 5個
水 200ml
新タマネギを、レンジで加熱する。ミキサーに水と一緒に入れ、ピューレ状になるまで良く混ぜる。製氷皿に流し入れ、冷凍する。
この“タマネギ氷”を、普段の料理にぽんっ!と入れるだけ。
食物繊維、ビタミンはもちろん、ケルセチンもそのまま、氷に凝縮されちゃうんですよ。氷なので、2カ月は冷凍庫で保存できます。
新タマネギが出回っている今のうちにたくさん作っておいて、少しずつ消費して、ダイエットもできそうですよ。
以上、“新タマネギで美味しくダイエットするワザ”でしたが、いかがでしたか?
そのまま食べるのはもちろんですが、保存食として、毎日の食事に取り入れれば、効果も高まりますよね。旬の今しか味わえない、新タマネギ。食事のメニューに加えて、気軽にダイエット、試してみてください。