味も食感もまるでパスタと、海外から日本に上陸して大人気のベジヌードル。
その作り方は簡単で、野菜を麺のようにカットするだけ。野菜を主役として食べることができ、話題のグルテンフリーにも活用できると注目が高まっています。
そこで、ベジヌードルをいち早く取り入れている美養サラダ研究家でタレントの宮前真樹さんに、ベジヌードルの魅力について伺いました。
海外でヘルシーだと話題のベジヌードル
ベジヌードルとは、その名の通り、野菜をヌードル状にカットして食す方法。ダイエットや健康食の最先端であるアメリカでは、専用カッターなどもスーパーで手に入るほどの人気ぶり。
「でもやっぱり野菜じゃ、満足できないのでは?」って思いがちですが、このベジヌードルをいち早く取り入れ、その魅力を新刊『サラダのくすり箱』の中で、存分に語っている宮前真樹さんに、ポイントを教えていただきました。
魅力1
飽きずに野菜をおいしく食べられる
「ベジヌードルは野菜をじょうずに選べば、まるで本物の麺のようにフォークで巻いて食べられるので、視覚的にも麺だと錯覚してしまうほど。普通、にんじん1本をスライスしてサラダにして食べると飽きてしまうけれど、ベジヌードルなら1本でもぺろりと食べられます」
魅力2
調理が簡単
「ベジヌードルは、専用のカッターやピーラーで野菜をスライスするだけなので調理が簡単です。今がまさに旬のズッキーニは調理しやすく、ベジヌードル初心者にもおすすめ。
ズッキーニをヌードル状にカットしてそのままサラダとして食べてもいいし、500wの電子レンジで1分ほど加熱すると麺のようなもちっとした食感を楽しめます。
ポイントは、ドレッシングやソースを少し濃いめに味つけすること。野菜っぽさが薄まり、満足感がアップします。味がしっかりしている市販のパスタソースを活用すれば、調理の時短にもなりますよ」
宮前さんプロデュースのカフェレストラン「M.nature(エム・ナチュール)で人気のズッキーニを使ったベジヌードルメニュー「トマトと生ハムの冷製ズッキーニヌードル~フローズンアイスのせ~」。歯ごたえが絶妙なズッキーニの麺に、酸味のきいたトマトソースがよく絡み、食べ応えのある一皿に。
魅力3
炭水化物カット&グルテンフリーが叶う
「ベジヌードルは野菜なのでストレスなく炭水化物をカットでき、麺の置き換えとして食べながら、今話題のグルテンフリーもできてしまいます。
炭水化物やグルテンの含まれているものを抜くというダイエットが流行っていますが、何かをマイナスするダイエットはストレスが大きく、なかなか長続きしないもの。この方法なら、おいしく食べてダイエット&健康になることが可能です」
宮前さんに自宅でも簡単に作れて、本格的なパスタ感も味わえるおすすめのレシピを教えていただきました。
「見た目もパスタで 味がちゃんとしみるので食べ応えもバツグン。作っておいても伸びないのもポイント。パーティーなどのおもてなしメニューにもぴったりです」
にんじんとツナのアラビアータ
材料(1人分)
にんじん 1本
ツナ缶 50g
トマトソース 120ml
水 大さじ4
にんにく 1片
赤唐辛子 1本
オリーブオイル 大さじ1
塩 ひとつまみ
作り方
1 にんじんはベジヌードルカッターで麺状にする。ツナは油をきる。
2 フライパンにオリーブオイルとつぶしたにんにく、赤唐辛子を入れて弱火で熱し、香りが出たらトマトソース、水を加え、煮立ったらにんじんとツナを加えてひと炒めする。器に盛り、タイム少々(分量外)を飾る。
見た目はアラビアータそのもの! にんじんの赤さがマッチしてお腹も心も満足できます。
*レシピ写真とレシピは宮前さんの著書『サラダのくすり箱』より抜粋。
ダイエットからおもてなしまで、幅広く活用できるベジヌードル。ぜひ宮前さんおすすすめのレシピを参考に、取り入れてみてくださいね。
宮前 真樹 1989年に乙女塾1期生「CoCo」のメンバーとして歌手デビュー。現在は2010年、青山にオープンさせたカフェレストラン「M.nature(エム・ナチュール)」のプロデューサーとして、また、美養サラダ研究家、タレントとして、おいしく食べて太りにくい食事作りをモットーに活躍中。初の書籍『美養サラダ&ベジヌードルレシピ サラダくすり箱』(ワニブックス)が発売中。 撮影/森崎一寿美(ピーピーアイ) 取材・文/大石結花