夏は汗の量が多くなる分、代謝がよくなっているような気がしますね。でも実は、外気温と体温の差が少ないため、一年で一番基礎代謝が低い季節です。そこで、代謝UPに利用したいのがDIT(食事誘発性熱生産)。
DITとは、食事をした後に、安静にしていても代謝されるエネルギーのこと。食べた物の内容によるところが大きいのですが、食べものだけでなく、香りの刺激も関係しているのだとか。
唐辛子などのスパイスが代謝UPに役立つことは有名ですが、フルーツでも代謝UPできるものがあります! 夏の代謝UPには、「ラズベリー」と「グレープフルーツ」が役立つようですよ。
■夏の代謝UPに!おすすめフルーツ2つ
(1)ラズベリー
ラズベリーの香り成分「ラズベリーケトン」には、交感神経を刺激して脂肪の燃焼を高める働きのあることがわかっています。その効果は強く、唐辛子にふくまれるカプサイシンの3倍もの効果があるとか。
唐辛子を日常的に食べるのは現実的ではありませんが、ラズベリーなら、おやつ感覚でいつでも食べられますね。
脂肪燃焼以外にも、シミのもととなるメラニンを作り出す酵素の働きを抑える力のあるエラグ酸が含まれています。ラズベリーに含まれるエラグ酸は、身体への吸収がいいそうですから、夏の紫外線対策にも◎。
(2)グレープフルーツ
グレープフルーツの香り成分「リモネン」にも、交感神経を刺激して脂肪の燃焼を高める働きがあります。
また、グレープフルーツの苦み成分「ナリンギン」には、満腹感を早める働きがあるだけでなく、食前にグレープフルーツを食べることで、糖の吸収を穏やかにする働きもあるそうですから、ダイエットのためには、グレープフルーツはサラダ感覚で食事の最初に食べるとよさそうですね!
暑い季節でもおいしく食べられるフルーツ。毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
(岩田 麻奈未)