あなたの内もも……たるんでいませんか? 最近電車で脚を組んでいたり、ひざをくっつけられずに少し開いた状態で座っていたりする女性をよく見かけます。
ひざをピタッと閉じて座るのがツラい人、左右の内もも同士がたるんで擦れる人は内ももの筋肉が落ち、O脚予備軍になっている可能性が……。
「私もひざを閉じることができない……」と思った人は、たるみ内ももを撃退しましょう!
今回は理学療法士の筆者が、簡単に取り入れられる内ももの鍛え方をご紹介します。
■内ももたるみは体のゆがみを生む
脚を閉じる力が落ちることで、脚が外側に湾曲しO脚になりやすくなったり、内側と外側の筋肉のバランスが崩れることによりひざに痛みが生じる危険が……。
また、太ももの筋肉は腹筋と協力して身体の軸を作っているだけではありません。内ももを内側に締める力をつければ、足首やお尻も連鎖してキュッと締まる刺激となりますよ。
■内ももの鍛え方
内ももを簡単に鍛える方法を、立った状態と座った状態、2パターンご紹介します。
(1)立って行う方法
内ももにタオルを丸めて挟み、押し潰します。タオルでなくてもクッションや洋服など、挟めれば何でもOKです。
内ももに力を入れることを意識して行いましょう。同時に、左右のお尻をギュッと寄せるように力を入れられると理想的。外出中や電車の中など挟むものがないときは、内ももとお尻に力を入れるだけでもOKです。
10秒力を入れて、ゆるめます。これをこまめに行いましょう。10秒で楽々の人はどんどん秒数をあげてください。電車の中で1駅分というのもおすすめです。
いい姿勢で行うことを心掛けましょう。内ももに力を入れることに気を取られて、へっぴり腰にならないよう気をつけてください。
(2)座って行う方法
姿勢よく座り、左右のひざの間に紙を1枚挟みます。挟んだまま、パソコンを触ったり読書をしたり、普段の作業をしましょう。
紙が落ちたらゲームオーバー! というふうにゲーム感覚で続けてみてください。
オフィスのデスクの下でもこっそりできるかもしれませんね。電車の中などでは、紙を挟んでいるようなつもりでひざをくっつけておきましょう。
立って行うとき同じように、いい姿勢で行いましょう。天井から吊られているように意識してください。
いかがでしたか? この方法なら、トレーニングとして時間をとらずに日常の中に組み込めるのではないでしょうか。
1日1回から実践し、そして習慣にしてしまいましょう!
【筆者略歴】
※ 安季 ・・・ 理学療法士として患者さんへのリハビリ業務に携わる。その傍ら、リラクゼーションサロン『sayamakan』を開設し、アロマトリートメント、1人1人に合わせた自宅で出来るセルフトレーニングプランの作成などを提案している。
【画像】
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