むくみや冷え、下半身太り予防には欠かせないリンパのケア。
しかし、リンパケアのためのストレッチなどは足を開くポーズが多く、体の硬い人にとっては至難の技……。なんとかやってみようとしても、硬い体が邪魔をして効果を得られないことがあります。
そこでヨガインストラクターの筆者が、誰でも簡単にできる股関節周りのストレッチ法をご紹介します。
■下半身が硬い人の共通する不調は?
足が硬い人は、とにかくむくみやすく冷えやすいです。
大きなリンパ節のある足の付け根の動きが悪いと、下半身の老廃物をうまく回収できずむくみやすくなってしまうのです。
また、股関節や骨盤の動きまで鈍くなるので生理痛や冷えに悩まされる方が多いのも特徴。
しかし、股関節を動かそうと開脚をしようとしても、体の硬い人にとっては難易度が高く、うまくできずにしんどい思いだけして効果が得られないことも……。
そんなときは椅子を使ったり、立ちながら行えるストレッチをするのが簡単で効果的です。
■生理痛を和らげる効果も
股関節周りをストレッチすることができれば骨盤周りの動きがスムーズになるので、血流が改善され冷えや生理痛で悩んでいる方も症状の改善が期待できます。
■身体が硬くてもできる!股関節周りのストレッチ
(1)椅子に浅く座ります。
(2)両足を大きく開き、足先が外側へ向くように足の裏をしっかりと床につきます。
(3)ひざを大きく開いたら、腰を少しだけ反らすようにして腰と背中を伸ばしましょう。この上半身の体勢を常にキープします。
(4)両手を胸の前にクロスして、腰や背中を反らしたままゆっくりと上体を下へ下げていきます。
(5)上半身の重みを両足の裏と股関節周りで支えるようにして、無理のないところまで下ろしていきましょう。
(6)股関節周りや太ももの内側が気持ち良く伸びているところでさらに上体を反らし、腰を前に入れるようにしましょう。10呼吸ほどキープします。
(7)ゆっくりと上体を起こし、ひと呼吸入れたら、再び上体を下げていきましょう。
(8)3セット行います。
上体を下げても、股関節周りや太ももの内側に伸びが感じられない場合はこの4点をチェックしてみましょう。
・足の開く広さは狭すぎないか
・足の裏を降ろす位置が手前すぎないかどうか
・背中や腰が丸まっていないか
・椅子に深く腰掛けすぎていないか
いかがでしたか? 腰を床に降ろさず足がある程度自由に動くスペースができると、体が硬い人でも股関節周りをストレッチすることができます。
ぜひ試してみてくださいね!
【筆者略歴】
※ yuuka ・・・ 『マナヨガ』代表。ヨガ、整体、体幹トレーニング、ウォーキング等、研究を続け『マナメソッド』を発案。本来持っているその人の個性や美しさを引き出すことで定評があり、現在パーソナルトレーニングは予約待ち状態。