お勤めをしていると、ランチは外食になりがちです。外食では、丼物や麺類、揚げ物など、1品でボリュームのあるメニューも少なくありません。
糖質の多い食べものは、血液中の糖の値を上昇させ、余った糖が脂肪として蓄積されやすいため、ダイエットのためには控えたいものです。
ですが、時間のないお昼休み、ランチは手早く済ませたいのも本音ですよね。
ついつい糖質の多いランチを選びがちな方は、朝に「きな粉」を食べてみましょう。ランチの後まで、ダイエット効果が持続するそうですよ!
■なぜランチ後まで続く!?朝きな粉のダイエット効果2つ
(1)食物繊維の「セカンドミール効果」で糖をブロック
きな粉を食べると、大さじ1杯で5.4gの食物繊維をとることができます。食物繊維には、糖や脂肪の吸収を穏やかにする働きがあります。先に食物繊維の多い食べものを食べておくことで、余分な糖が脂肪として蓄積されるのを防ぐ働きがあるため、「ダイエットのためには食物繊維をたくさんとりましょう!」といわれています。
しかもその効果は、食物繊維をとってから3~4時間と意外に長く続きます。そのため、朝に食物繊維の豊富なきな粉をとっておくことで、昼食で食べた糖質の吸収も穏やかにできることがわかっています。これは「セカンドミール効果」といわれています。
(2)善玉菌の大好物「大豆オリゴ糖」で美腸に
腸内フローラを善玉菌優勢の状態に保つことはダイエットの基本です。大豆に含まれる大豆オリゴ糖は、善玉菌の大好物。他の食材に含まれるオリゴ糖に比べると、大豆に含まれるオリゴ糖は、腸内フローラを改善する働きが強いといわれていますから、「朝きな粉」は美腸のためにも◎といえますね。
■ダイエットのための「朝きな粉」は大さじ2杯がオススメ
大妻女子大学の青江誠一郎教授の研究によれば、「朝に大さじ2杯のきな粉をとる」ことでセカンドミール効果が得られることがわかっています。そのまま食べると考えると、大さじ2杯は多く感じますが、ヨーグルトやスムージー、牛乳、ハチミツなどに混ぜれば、食べやすいですよ。
きな粉は、食物繊維が豊富なだけでなく、オリゴ糖や大豆イソフラボン、ミネラルも含まれた栄養価の高い食品です。ランチで糖質が多い食べものを選びがちな方は、朝きな粉を習慣にしてみてはいかがでしょうか。
(岩田 麻奈未)
【参考】
※オリゴ糖のはたらき – アルフレッサ
※朝飲めば昼までヤセ体質が続く「きな粉プラスドリンク」(日経ヘルス 2016年5月号) – 日経BP社