こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。
ももの張りやむくみ、股関節の詰まり、腰痛に悩まされる女性は意外に多く、まるでそれらがセットになっているかのようです。
これらの状態に共通するのが『腹筋のゆるみ』です。逆に言えば、腹筋を正しく使えるようになれば、股関節周りの不快な症状が一気に霧消する可能性があるということです。
今回は、その腹筋を鍛えて正しく使えるようにする方法をご紹介致します。同時にお腹引き締めもできてしまいますよ。
なぜ腹筋が弱いと、腰痛や股関節周りの症状が出やすいか
腹筋は、骨盤から背骨をまっすぐに伸ばして立てておく力になります。
ですから、腹筋がゆるんで力が使われなければ、骨盤は傾き、背骨は曲がり、崩れた上半身の重みが股関節や下半身へとずっしりかかります。
股関節は詰まって硬くなりやすく、リンパの流れが滞り、ももにむくみや張りが出やすくなるというわけです。
それでは、下半身に負担をかけないための、腹筋のエクササイズを行ってみましょう。
お腹に重りを乗せたつもりで
両膝を立てて仰向けになります。お腹にボウリングの球のような重たい重りを乗せたつもりでお腹を凹ませ、腰を広く重く床に押しつけたまま、深呼吸を繰り返します。
これだけでも、上半身の姿勢をきれいに保ち、お腹を引き締める力がついて、下半身の流れが生まれやすくなります。
股関節をリラックスさせるエクササイズ
それではさらに、リンパ節のある股関節を柔らかく解放するエクササイズをしていきましょう。
ボウリングの球を乗せたお腹をキープしたまま、両膝を立てて仰向けになります。お腹を凹ませたまま、お腹の力で片膝を引き上げて、膝で天井にリンゴ大の円を描くように、ゆっくりと動かします。
股関節にオリーブオイルを垂らしたかのように滑らかに、関節のすき間を広くイメージしながら動かします。腹筋を使って脚を動かしつつ、関節の負担を減らして下半身全体を軽やかにすることができます。
さらに下半身をすっきりさせるための腹筋エクササイズ
ボウリングの球のような重りを乗せたつもりのお腹をキープして、両膝を立てて仰向けになります。息を吐きながら右膝を持ち上げつつ、上半身もカーブさせて持ち上げます。
吸いながら元に戻し、反対側も交互に持ち上げては下ろすことを繰り返します。反動を使わず、ゆっくりと大きなカーブを描くことがポイントです。
脚を動かすため下腹が上半身をカーブさせることで、上腹が使われて筋肉がつき、より足腰の負担を減らしていくことができます。
おわりに
いかがでしたか?足腰の痛みやむくみを予防・解消するのに、意外にも上半身、特に腹筋の力がポイントになっていたことに驚かれた方もいるのではないでしょうか。お腹だらり・下半身パツパツから、お腹引き上げ・下半身すっきりへ、変身してみませんか?
執筆者
美宅 玲子 ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター
中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」と無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスに出会い、インストラクターとなる。ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。
ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP,ブログ、Youtubeのエクササイズ動画も好評である。
著書「あなたらしく輝く 美姿勢イメージエクササイズ」現代書林
インストラクター美宅玲子 公式HP