ダイエットをしているのにぜんぜん痩せない、体重も体脂肪も減らない……。そんな悩みを抱えている人は、体の代謝機能に問題があるのかもしれません。
今回は原因のひとつかもしれないカラダの脱水状態。
「1日のうちで水分の補給量が少ないかも?」と心当たりがある人は、水分不足におちいっているかもしれないので、どれくらい水分をとっているか確認してみましょう。
脂質代謝の低下につながる!?
水分不足は、脂質代謝の低下につながってしまう可能性が高くなります。脂肪は分解される過程で「加水分解」が行われます。そのとき、水分がとても重要な役割を果たしているのをご存じですか?
水分が足りないと脂肪が分解されずに代謝悪化につながってしまうので、ダイエットにはこまめな水分補給がとても重要になってくるのです。
脱水状態でため込み体質に
食物のほとんどは水分からできているため、食事をするだけでも水分をとっていることになります。しかし、普段から食物以外からの水分の摂取量が少ないと、じゅうぶんな量が体に送りこまれません。
そのため体は水分を確保しようと、食べ物から得た水分を体内にためこもうとし、排泄の量が減ったりむくみ体質になってしまうのです。
食事をしてから次の食事をするまでに、体重の減少がない人や排泄が少ない人は、ため込み体質になっているかもしれません。
筋肉量が少ないことも原因に
水分は筋肉に貯蔵され、体内の水分バランスを保っています。しかし、筋肉量が少ないと水分を貯蔵することができずに、脱水状態になってしまう可能性があります。
歳をとるにつれて代謝が下がるといわれていますが、運動量が減り筋力が低下することで水分の貯蔵ができず、脂質を代謝できなくなってしまうことが原因です。
代謝が低下している人は、なるべく筋力を落とさないように、普段からこまめに動いたり運動をとりいれて筋肉をつける必要があります。
水を飲めば痩せられる?
運動をしてもダメ、食事制限をしてもダメ……そんな人は水分が足りているか日常生活をふり返ってみましょう。
大人の女性なら1日最低でも1.5Lは必要です。しかも夏になれば余計に汗が出てくるので多めの水分摂取が必要です。
では「水を飲めば痩せられるのか?」との疑問ですが、飲み方にもポイントがあります。
ポイント1: 喉がかわく前に飲む
常に水分を体に満たしてあげることで、脂肪を分解させるだけでなく消化吸収・血行・細胞にまでよい影響を与えてくれます。
ポイント2: 食事の前に“コップ1杯以上”の水を飲む
食事前の水分補給は、胃液が薄まり食欲がおさえられるのだとか。それ以外にも、消化吸収が施されるので、便通にもよい影響があります。
ポイント3: 水でも飲みすぎはダメ
ただし、水分の過剰摂取は水毒の原因になるかもしれません。目まいや低体温といった体の不調が出てきてしまいます。また腎臓への負担にもなるので、適量を心がけましょう。
痩せにくくなった体は、水分補給を心がけて脂質代謝を上げていきましょう。すぐに効果が出てこなくでも、だんだんと体の脱水状態が回避されて代謝が上がってきます。
夏はとくにこまめに水を飲んで、夏バテも回避してくださいね。