こんにちは。トータルヘルスナビゲーターのSAYURIです。
日に日に暑さが厳しくなるのと同時に、気になるのがダイエットですよね。
でもカロリー制限をしてのダイエットは空腹との闘い。挫折やリバウンド率も非常に高いリスクを伴います。
それでも日本では未だにカロリーを気にする人が多いのが現状。
なぜカロリー制限だけではダイエットに失敗するのかを今回はご紹介したいと思います。
●(1)“肥満ホルモン”インスリンのコントロールがカギ
低糖質ダイエットをしたことのある人であれば1度は耳にするインスリン。
このインスリンが糖質の代謝を調節しているホルモンで、食事によって上昇した血糖値を下げたり、余ったエネルギーを脂肪にしてため込んだりする働きがあるのです。
インスリンが体重コントロールのカギを握っていると言っても過言ではありません。
●(2)何故、カロリー制限ではリバウンドするのか
米ハーバード大学のデビッド・ルートウィヒ教授らは、論文でこう指摘しています。
『精製された小麦粉を使ったパンや白米、精製された砂糖などを多く摂取するとインスリン のレベルが増加して、より多くのエネルギーが脂肪細胞に貯蓄され肥満が増える 』
同教授らが行ったラットの実験では高GI食品を与えたラットは低GI食品を与えたラットに比べて71%も体脂肪が増えたとのこと。
この実験では炭水化物以外のGI値 は同じものを与えたにも関わらず、そのような結果が出ているのです。
※GI値 とは食べたものによって食後の血糖値が違うので、食後の血統上昇のレベルによって食品に点数を付けた数値をいいます。
●(3)時短、手軽さよりもひと手間かけて低GI生活
簡単に味付けできる加工調味料(〇〇のもと)や低カロリーを謳うノンオイル、低脂肪のものを躍起になってチョイスしてカロリー自体は制限できても、加工食品には砂糖などの甘味料が多く使われています。
時短、お手軽が大好きな日本人ですが、加工調味料などによって、野菜を中心にして油ものを避けたヘルシーな食材も高GIになってしまう残念な事にもなりかねません。
さらに高GI食品はエネルギーとして使われるよりも脂肪になってしまうので、そこから体はエネルギー不足を感じて“空腹”というサインを出す。
これがカロリー制限でお腹がすく理由です。
そしてダイエットとリバウンドを繰り返す悪循環にはまり込んでしまうかもしれません。
そんなことを繰り返すよりも、低GI食品を選び、食後の血糖値の急上昇を防ぐための食物繊維の豊富な野菜や海藻類、きのこ類を食事の最初に食べるなど、食品を見る力をつけて、賢いダイエットの実践をおススメします。
【参考リンク】
・Effects of dietary glycaemic index on adiposity, glucose homoeostasis, and plasma lipids in animals.|PubMed-NCBI(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15337404)
●ライター/SAYURI(トータルヘルスナビゲーター)