「食べても太りにくい体に!」などのキャッチフレーズに惹かれて、ダイエットのためにサプリメントを愛用している人も多いのではないでしょうか。
でも、ダイエットサプリってなにを選べばいいのか、よくわからない場合もありますよね。
“食べたものの吸収を穏やかにするもの”や、“食べたものを燃焼しやすくするもの”など、目的によって必要な成分は違います。
今回は、『WooRis』独自で女性500名に「ダイエットのために重視しているサプリメントの成分」についてアンケートを実施してみました。そのベスト3について、管理栄養士の筆者が解説を交えながら紹介いたします。
■3位:カルニチン
ラム肉や牛肉などにも含まれている、脂肪をエネルギーに変えるためにサポートとして働く“カルニチン”が第3位に。
運動は脂肪が燃焼するベストタイミングなので、運動前にカルニチンを摂取すると、効率良く脂肪が燃焼されます。また、脂肪の多い食事をする前に摂取するのもオススメです。
あまり運動しない人は、もともと脂肪燃焼するタイミングが少ないので、カルニチンよりはカット系のサラシア、ギムネマ、桑の葉、食物繊維などの方がオススメです。
■2位:キトサン
「いっぱい食べても安心!」というイメージのサプリメントの多くに使われている成分でもあるキトサン。便秘解消や有害成分を排泄するデトックス作用なども注目を浴びていて、キトサンを関与成分とした特定保健用食品が許可されています。
ただ、コレステロールが高めの人に対しての有効性はあるとされていますが、体重減少に関しては、サプリを経口摂取しても、おそらく効果がないとされています。
食物繊維の1つでもあるので、これからの研究によっては有効性が期待できる成分でもあります。
■1位:食物繊維
47.8%と約半数の人が選んだ第1位の成分は、
・腸内環境を良くする
・消化・吸収を穏やかにする
・脂肪をつけにくくさせる
などの働きがある“食物繊維”。食物繊維といっても、キチン、グルコマンナン、セルロース、難消化性デキストリンなど色々な種類があります。
しかし、食物繊維は水溶性と不溶性があり、不溶性のキチンやセルロースは腸へ刺激を与えるものなので、ストレスによって便秘がちな人にはオススメできない成分。サプリメントを摂ることによって便秘が悪化し、腸内環境が悪くなり代謝が落ちて太りやすくなることも。
食物繊維といっても、何の食物繊維が含まれているのか、それが水溶性なのか否か確認すると安心ですね。
また、食物繊維は摂りすぎると他のミネラルの吸収を妨げることもあるので、夏バテや食欲不振で食事量が減っているときは栄養バランスが崩れることも。その際は摂取を中止する、または摂取量を少なくするなど工夫するのがオススメです。
■賢く摂るとダイエット効果が高いサプリメントとは
ベスト3に入らなかったものの、BCAA、プロテインなどを活用している人は多くいます。
しかし、これらのサプリメントはいわゆる“燃焼”系のサプリメントで、摂れば痩せるというよりは、摂って動けば効率良く“燃焼”するというもの。
特にプロテインはカロリーが高いものも多く、ただ、プロテインを摂っているだけでは逆に太ることもあります。
いかがでしたか? 今回は多くの人が愛用しているダイエットサプリ成分についてご紹介いたしました。
ついついパッケージの謳い文句で買いたくなってしまうこともありますが、自分のスタイルに合わせた成分をきちんと選んで、賢く活用したいですね。
ぜひ、商品に含まれている成分を見る癖をつけてみてください!
(ライター 望月理恵子)