「海やプールに行きたい。でも水着を着ることを考えるとどうしても躊躇してしまう。」「そんなに太ってはないはずなのに、座るとおなかまわりのお肉が目立っちゃう。」
このような悩みを持つ女性は多いはず。
大きな体重の変化がなくても、知らず知らずのうちに付いてしまうのがおなかまわりの脂肪。
一生懸命腹筋をしても、なんとなく締まってきたような気がしても、やっぱりなくならないなんてことはありませんか?
気がついたら付いてしまっていたおなかまわりの脂肪を撃退できるお腹の脂肪吸引について、メリットやデメリット、施術にまつわるリスク、施術の流れから失敗談、失敗しないためのポイントをまとめました。
脂肪吸引とは
脂肪吸引とは、カニューレと呼ばれる吸引管を使って細くしたい部分の脂肪細胞を直接吸引する方法です。
脂肪吸引は、脂肪細胞自体を体外へ吸引してしまうためリバウンドが起こりづらいというのが最大のポイントです。
通常のダイエットでは難しいとされている半永久的な部分痩せが可能な施術方法です。
脂肪吸引の効果
効果は抜群!でも向き不向きがあります
脂肪吸引は物理的に脂肪細胞を体外へ吸引してしまうので、脂肪吸引を受けた部位は確実に細くなります。
という意味で、効果は100パーセントと言っても過言ではありません。
脂肪吸引はその名のとおり「脂肪を吸引する」施術とはいえ、吸引するのは皮膚のすぐ下にある皮下脂肪です。
お腹の脂肪には脂肪吸引が可能な皮下脂肪と、脂肪吸引ができない内臓脂肪があり、皮下脂肪よりも内臓脂肪が多いようなタイプの人には脂肪吸引は不向きであると言えます。
なぜ皮下脂肪?お腹まわりの内臓脂肪は脂肪吸引できないの?
皮下脂肪と内臓脂肪という言葉はよく耳にするものなので、知っている方も多いはず。
皮下脂肪とは、皮膚のすぐ下にたまった脂肪で、つまむことができたり、ダボダボたるんだ印象がしたりする悩ましい存在です。
それに対して内臓脂肪とは、おもに腸間膜の筋肉と血管の隙間を埋めるようにたまっていく脂肪です。
内臓脂肪はお腹の内部にたまっていく脂肪なので、ぱっと見ただけではわかりません。
ここで注目してもらいたいのは、先述のように脂肪吸引は皮下脂肪にしか適応できないということです。
皮下脂肪は皮膚と筋肉の間に貯まっていく、いわばクッションのような脂肪。
脂肪吸引ではこのクッションを吸い出すというイメージです。
内臓脂肪はおもに腸間膜の筋肉と血管の隙間を埋めるようにと説明しましたが、内臓脂肪を吸引しようと腹部にカニューレを挿入して吸引を行うことになるので、当然のことながら内臓を損傷してしまう可能がとても高く危険なため、脂肪吸引することはできません。
内臓脂肪が蓄積する腸管膜とは、腸管(大腸・小腸など)をあるべき場所に留めておくための柔かいゴムの膜のようなものです。血管や神経はこの腸間膜を通して腸管に出入りします。
このため腸間膜には網目のように血管が張り巡らされています。
腸間膜を不用意に傷つけてしまうと、十分な血液が腸管に行き渡らなくなり腸管壊死などの重大な障害を起こす原因になり、最悪の場合死に至ることもあります。
内臓脂肪が多いタイプの人はまずダイエットから
内臓脂肪が多い人は、実際に吸引した皮下脂肪分のサイズダウンはありますが、全体の印象の変化が少ないため期待していたほどの効果を実感することができないことが多いようです。
このようなタイプの人の場合は、まずは食事制限や運動を生活に取り入れ、ダイエットに取り組む必要があります。
内臓脂肪は、皮下脂肪に比べ落としやすいという性質を持っているため、取り組んだだけの効果が実感しやすいでしょう。
完璧なお腹まわりを目指す準備として、取り組んでも良いかもしれませんね!
脂肪吸引の効果が現れる原理
脂肪吸引は部分痩せが可能な数少ない方法
脂肪吸引は、皮下脂肪を直接体外へ吸引することで痩身効果を得る施術方法です。
痩せている人、そうでない人でも必ず脂肪細胞を体に備えており、脂肪細胞がゼロという人はいません。
痩せている、太っているというのは脂肪細胞の絶対量と脂肪細胞ひとつひとつの大きさの違いによるものです。
そして、脂肪吸引は脂肪細胞の絶対量を減らすという施術にあたるため、脂肪細胞の大きさにかかわらず痩身が可能となるのです。
ダイエットで部分痩せができない理由とは?
ダイエットをするとき、食事制限や筋トレ、有酸素運動などを取り入れる人は多いでしょう。
特に夏が近づいてくると、薄手の服を着ることで体のラインがわかりやすくなったり、水着を着る機会も増えたりと何かとお腹のお肉が気になってきます。
食事制限して顔まわりはほっそりしたのに、思っていたほどお腹のお肉が落ちていないということはありませんか?
実は通常のダイエットでは部分やせというのはできないのです。
ダイエットで食事制限と運動を取り入れた場合、体の中ではまんべんなく蓄積された脂肪を分解してエネルギーへと変換していきます。
なので腹筋をしたからお腹の脂肪、ダンベルで腕の筋トレをしたから腕の脂肪……というかたちで消費されるわけではないのです。
キーワードはまんべんなく。
もともと皮下脂肪の少ない部位というのは、ダイエット効果が現れやすい部位だといわれています。
逆に皮下脂肪のつきやすいお腹はそもそもの絶対量が多いので、同じだけ減っても効果を感じにくいのです。
お腹脂肪吸引はこんな人におすすめ!
・皮下脂肪が多い人
・部分やせがしたい人
・即効性がほしい人
お腹の脂肪吸引は皮下脂肪が多いのか、内臓脂肪が多いのかという判断が必要です。
全体的にスリムなのに下腹部にだけ柔らかい脂肪が付いていて、なかなか落ちないと悩んでいる場合は脂肪吸引の効果は得られやすいと考えられます。
それに対して、内臓脂肪は脂肪吸引ができないので、皮下脂肪よりもむしろ内臓脂肪が多いという場合は施術を受けたとしても十分な効果が得られない可能性があります。
お腹の脂肪吸引のメリット
確実に半永久的な痩身効果を得られるうえに、リバウンドがない
皮下脂肪を物理的に取り除いてしまうので、施術を受けた部位は確実に細くなります。
なんといっても脂肪吸引の最大のポイントはリバウンドがないということです。
リバウンドとは、ダイエットをして小さくなった脂肪細胞が再び肥大化することですが、脂肪吸引では皮下脂肪を物理的に取り除いて絶対量を減らすのでリバウンドすることがないのです。
ただし注意しなければならないのが、肥満2度(BMI30以上)の場合では脂肪細胞が増殖が始まり、肥満4度(BMI40以上)の場合脂肪細胞の肥大化よりも増殖が優位になるという研究結果があるということ。
太ってしまったからとダイエットをしても、脂肪細胞は小さくなるだけで数は減らないため、油断をするとすぐに戻ってしまう(リバウンド)という結果になります。
そのため、脂肪吸引の効果を永続的にするためには、体重を今以上に増やさないという工夫が必要です。
施術前よりダイエット効果が現れやすくなる
脂肪細胞を物理的に吸引するため、お腹に残る脂肪細胞の量は施術前よりも確実に減り、この状態がデフォルトとなります。
もともとの脂肪細胞の数が10、脂肪吸引により5になったとすると単純計算でお腹まわりのサイズは皮下脂肪がつくっていた層の半分まで減少します。
つまり、施術後さらにダイエットを行うと、脂肪細胞10に対して1減るとした場合、5ならばその倍の量減ることになります。
これは10あった脂肪細胞が脂肪吸引により半分になり、半分になった脂肪細胞がさらに小さくなるという相乗効果が生まれるため、ダイエットの効果を実感しやすくなるのです。
魅力的なボディラインをデザインできる
脂肪吸引で得られるボディラインは、脂肪の吸引量でデザインをします。
女性らしいボディラインを決めるといわれるくびれの黄金比は、ウエストとヒップの比が7:10であると言われています。
ヒップサイズは問題ないんだけどくびれがない……と悩んでいる人は、このサイズ比を頭の片隅に置いてデザインしてもらうといいかもしれませんね。
お腹の脂肪吸引のデメリット
表面に段差やでこぼこができる
お腹の正面はどうしても段差ができやすい部分です。
・均一に吸引ができていない
・必要以上に吸引しすぎた
・アフターケアが不十分だった
施術後でこぼこができてしまった場合、修正手術を受けることはできますが、体の負担を減らすためにも吸引時にトラブルを回避するのが良いでしょう。
でこぼこを回避するために大切なことは、下記のとおり。
・細くなりたいという願望で、必要以上に脂肪を取り過ぎないようにする(それを容認する医師もNG)
・丁寧にゆっくりと時間をかけて施術を行う(スピーディーなどとうたっているクリニックはNG)
・アフターケアの指導をしっかり行う
施術後の結果が分かるまでには、ある程度の時間が必要です。
ダウンタイムの腫れや痛みを我慢して得られた結果がでこぼこの皮膚というのはあまりにも悲しいですよね。
このような結果にならないためにも、しっかりとしたカウンセリングを受け、納得いくまで医師に説明をしてもらいましょう。
皮膚がたるんでしまう
お腹の皮膚はほかの部位と比べ面積も多く、吸引する脂肪の量が多い傾向にあるため、たるみが出やすい部分でもあります。
・もともとたるみがあったり、柔らかく弾力が低い肌質である
・必要以上に脂肪を吸引してしまう
・アフターケアが不十分だった
万が一たるみがが生じてしまった場合、たるみ除去術を受けることで直すことができますが、脂肪吸引後さらにたるみ除去術を受けるというのはとても大変なことです。
たるみ除去術は皮膚を切開して余分な皮膚を除去し、再度縫い合わせるという術式なのでどうしても傷跡が大きく残ってしまいます。
お腹の場合下着に隠れる位置を切開しますが、裸になるたびに傷を見なければいけないということは辛いことです。
カウンセリングの際に、たるみが出ない程度の吸引量で施術を行うかどうかということを確認しておくようにしましょう。
思っていたような効果が得られない
皮下脂肪よりも内臓脂肪が多いタイプの人だと、思っていたような効果が得られません。
専門の医師が診れば、脂肪吸引で期待した効果が得られるかどうかという判断は可能です。
もし医師が「あまり効果ない」というようなことを言った場合は、医師の見解を最優先したほうが良いでしょう。
また、もっとも大切なことは、脂肪吸引に過剰な期待をしないということです。
お腹の脂肪吸引はハイリスク
お腹の脂肪吸引は思っている以上に丁寧に施術を行わなければならない大変な手術です。(もちろんほかの部位も同様ですが)
なぜなら、脂肪吸引を受ける皮下脂肪の下には筋肉の層があり、その下には1mmにも満たない腹膜があり、その下には内臓があるからです。
脂肪吸引に使うカニューレはとても細く、筋肉の層を突き破ってしまうとその下の腹膜は容易に傷ついてしまいます。
腹膜が破れ、万が一カニューレで内臓(大腸・小腸)にまで刺さってしまうと、腸穿孔だけでなく、腸の内容物が漏れだしてしまい、腹膜炎や敗血症を引き起こすことが考えられ、最悪の場合死に至ることもあります。
過去に報道された脂肪吸引事故のいくつかは、カニューレによる内臓損傷による死亡事故でした。
実際は皮下脂肪と筋肉の間には、筋膜と呼ばれる硬い膜があるので、よほど乱暴な施術をしない限りは起こらない事故なのですが、残念ながら現実に1万人に1件の確率で事故が発生しています。
お腹の脂肪吸引の施術について
脂肪吸引のおもな術式
脂肪吸引にはとても多くの術式があり、術式により使用する機器が異なります。
多くの術式がありますが、おおまかにいうと基本的には「皮下脂肪を吸引する」という意味では同じです。
異なるのは脂肪を吸引する方法で
・脂肪を溶かしてから吸引する
・脂肪を溶かしながら吸引する
というプロセスの違いのみです。
望んでいた結果を得るために、最新の機器を導入しているクリニックを選びたくなりますが、最新の機器になるほど安全でスピーディー(これにより体への負担を低減することができる)な施術が可能になっています。
しかし脂肪吸引はが成功するかどうかは施術を行う医師の技量によるところが大きく、どれほど最新の機器を導入していてもそれを使用する医師の技量が低ければ意味がありません。
優れた医師が、最新の機器を使用をして施術を行うということがベストなのですが、現実的にはこれらの条件を満たすクリニックを探しだすことはとても難しいことです。
より良いクリニックで施術を受けるためにも事前にクリニックのホームページで施術症例、施術実績を確認をして、自分の求めているような施術を受けることができるかどうかのチェックをすることをおすすめします。
施術の流れ
腹部脂肪吸引の施術の大まかな流れをまとめます。
1. 術前カウンセリングで最終確認を行います。
2. 静脈麻酔を導入し、寝ている状態にします。(麻酔方法はクリニックにより異なります)
3. 脂肪吸引を行う部位のマーキングをします。
4. できるかぎり目立ちにくい場所にカニューレを挿入するための切開を行います。位置や切開範囲はカウンセリングで確認をしておくと良いでしょう。
5. 皮下脂肪を溶解(柔らかく)するためにチューメセント液を注入します。(超音波式の場合はこのプロセスはありません。)
6. カニューレを挿入し、脂肪吸引を行います。
7. 切開部を縫合し、施術完了です。
チューメセント液とは局所酔薬に血管収縮剤や生理食塩水を混ぜたのもで、皮下脂肪に注入することで皮下脂肪が柔らかくなり血管や神経にダメージを与えずに吸引しやすくなります。
以上がおもな流れですが、使用する機器や術式により異なるので、カウンセリング時に説明を受けるようにしましょう。
施術時間の目安
お腹の脂肪吸引だけなら1時間~2時間程度で終了します。
そして、ウエストも含めた脂肪吸引を行うと2時間以上かかる場合もあります。
吸引する脂肪の量によっても変化するので一概にはいえませんが、およそ平均的にはこのような目安となっています。
麻酔や痛みについて
使用する麻酔は、機器と同様クリニックによって異なります。
静脈麻酔を用いるクリニックが多いようですが、局所麻酔のみで行うクリニックもあります。
全身麻酔など、麻酔深度の深い麻酔は意識はもちろん痛みも感じることなく施術を受けることができますが、自発呼吸の抑制が起こるこでの内臓への負担が大きくなるなどのリスクもあるので、単に麻酔深度が深いから安心というわけでもありません。
麻酔の安全性は医師の考え方やクリニックの方針によって大きく異なるところでもあります。
数リットルにもなるチューメセント液の注入や、カニューレの抜き差しなど意識がある状態施術を受けることが、精神的に耐え難い場合やなどは意識がない状態で施術を受ける方がかえって安全だという場合があります。
必ずカウンセリングでしっかりと医師と相談するようにしましょう。
費用相場
おおよその費用相場は表のとおりです。
大手美容外科ほど安く、個人病院ほど高い傾向がありますが、値段と信頼性は必ずも一致しません。
明記されている費用に対して必ず確認をしたい点は、下記のとおりです。
・施術範囲(お腹上部、お腹下部、ウエスト、背中のどこまでは含まれているか)
・施術に必要な診療費用、処方箋料、投薬料などが含まれているか
・麻酔料金は含まれているか
・アフターケアに必要な圧迫下着・診察の費用などは含まれているか
特にお腹の脂肪吸引の場合、お腹の上部、下部が別設定になっていたり、ウェストが含まれていたり、いなかったりとクリニックによりばらつきがあるので、施術範囲はしっかり確認しておきましょう。
明確な料金が提示されていないクリニックは追加の請求がかさむことがあるので、できるだけ明確な料金説明があるクリニックを選ぶと安心かもしれません。
お腹の脂肪吸引の術後経過やダウンタイム
お腹の脂肪吸引で特に気になるダウンタイムの症状は以下のとおりです。
施術後2週間:痛み
施術後2~3日は強い痛みが出ることが多いといわれます。
しかし施術後はできるだけ動いたほうが治りが早いので、痛み止めなどを使ってコントロールし、いつもどおりの生活をするように心がけましょう。
1週間程度で徐々に治まってきますが、痛みが気にならなくなるまでには2週間~1か月ほどかかります。
施術後2週間:内出血
個人差がありますが、内出血で赤~赤紫になることが多いようです。
内出血のあとは2週間ほどで目立たなくなります。
内出血を直すためには、施術を受けた部位を圧迫するのが効果的だそう。
クリニックで指導されるアフターケアの方法は守るようにすれば、大きなトラブルになることは少ないでしょう。
お腹の脂肪吸引で失敗した人の口コミ
不自然なでこぼこができてしまった
数年前にお腹の脂肪吸引手術を受けました。「手術後数か月はでこぼこした感じがありますが、しばらくすればなくなります」と言われたのに今でも私のお腹はでこぼこです。
病院に相談をしに言ったら修正手術を勧められ受けましたが、脂肪吸引とは別に数十万円のローンを組むことに。脂肪吸引のときのローンも残っているので正直キツイです。
修正手術を受けたあともさほどでこぼこは治りませんでした。
こんなことだったら素直にダイエットをすればよかったと後悔しています。
脂肪吸引後にでこぼこが起こる原因は医師の技量不足以外のなにものでもありません。
どのような脂肪吸引の術式でも、医師が経験不足であったり、施術が雑だった場合には起こりうるトラブルです。
トラブルを回避するためにも、施術を受ける医師の症例数、施術写真等を確認するようにしましょう。
皮膚がたるんでしまった
産後、妊娠中についたお腹のお肉が気になって、子どもと一緒にプールに入りたくても水着を着れません。
ダイエットや筋トレをしてもなかなか効果が出ず、思い切って脂肪吸引を受けることにしました。
結果はだるんだるんの皮が残って、まるでお年寄りのよう。
医師からは気にするほどでもないですよと言われましたが、お風呂のたびに自分のたるんだ体を見るのが嫌でたまりません。
脂肪に対して余った皮膚がたるみやハリの消失により起こるトラブルです。
原因として考えられるのは必要以上に脂肪を吸引してしまうことで起こることが多いようですが、もともとも肌質が薄く、柔らかい人ほど起こりやすいため、施術をする医師は肌質を考慮したうえで吸引範囲や吸引量を決めなければなりません。
カウンセリング時に、自分の肌質と吸引量の関係や、たるみの発生が起こる可能性について説明を受けるようにしましょう。
お腹の脂肪吸引で失敗しないための方法
カウンセリングをしっかりと受ける
脂肪吸引は医師の技量によりできあがりの差が明確であるといっても良いほど、医師の技量に左右される施術です。
失敗をしないために、少なくとも以下のことについてカウンセリングのときに医師に質問をしましょう。
・施術を受ける医師の症例数や症例写真を見せてもらう。
・脂肪吸引に対する方針を聞く。
・自分にはどのような結果が期待できるか、どのような危険をはらんでいるか説明を受ける。
症例数は、医師に直接聞いても問題ありません。目安として、症例数が100件以上のベテラン医師が安心できるでしょう。
しかし、なかにはこのようなベテランではなく、不慣れた医師にあたることもあります。
新人医師が担当するということになっても、施術時にはきちんとベテランの医師がフォローをしてくれるかどうかということを確認しておくことをおすすめします。
特に注意をしたほうが良いのは、カウンセリング時に施術部位の触診をすることなく脂肪吸引を勧めるような医師、クリニックです。
お腹の吸引は他の部位に比べ危険性が高い部位なので、慎重に進める必要があります。
その場の勢いで決断をしない
カウンセリングを受ける時点で、すでに心の中では脂肪吸引を受けるという気持ちに傾いているはずです。
カウンセリングでは、医師から受けることでのメリットを次々に説明を受けるでしょう。
こんなにメリットがあるなら……と決断をしたいところですが、ちょっと待って下さい。
1度持ち帰り、ゆっくりと検討したほうが良いでしょう。
少しでも不安が残るようであれば、他のクリニックのカウンセリングを受けてみることもおすすめです。
大手のクリニックであれば、同じクリニックの別の医師のカウンセリングを受けるというのも良いでしょう。
また、「キャンペーンが◯日までだからなるべく早く」というようなセールストークには注意をしましょう。
起こりうるリスクを理解する
確実に効果が出る上に、部分痩せが可能なお手軽なダイエットだと捉えられがちな脂肪吸引ですが、同時に重大なリスクもあるということを理解する必要があります。
すぐに効果が出るとはいっても、ダウンタイムを考慮すると完了するまでには約半年ほどの時間を要します。
特にお腹の脂肪吸引は内臓損傷といったような重大なリスクもあります。
得られるメリットはとても大きいですが、少ないながらも発生するトラブルは、万が一起こってしまったときには治療、修正が困難な場合もあります。
リスクを踏まえたうえで、脂肪吸引を受ける、受けないという決断をしたほうがよいでしょう。
お腹の脂肪吸引に丁寧なカウンセリングは不可欠!
デメリットやリスクの印象が強いだけに怖いという印象を持ってしまいますが、実際には脂肪吸引を受けた人の多くは何事もなく完了しています。
お腹の脂肪吸引は施術を受ける範囲が他の部位と比べて大きいため、痛みなどの症状が強かったり、リスクも大きくなります。
これらを納得したうえで施術を受け、キレイなボディラインを手に入れるためにも念入りなカウンセリングを受けるようにしましょう。