「体幹」や「体幹トレーニング」という言葉を耳にしたことはありませんか？
「体幹」とは、また「体幹筋」の役割とは何でしょうか。そして、それらを鍛えることによって、どのような効果が得られるのでしょうか。
体幹とは？体幹筋の役割とは？
体幹とは、人間の身体の頭部と四肢を除いた部分のことで、骨盤、背骨、肋骨、肩甲骨などと、その周囲を取り巻く筋肉からなります。
体幹筋には、身体の内側の深い部分にある「深層筋」（インナーマッスルと呼ばれる）と、深層筋の外側の身体の表面に近い部分にある「表層筋」の2種類があります。
「深層筋」は身体を支えて安定させる役割をし、「表層筋」はおもに身体を動かす役割をします。ふたつの体幹筋は、お互いが連動してそれぞれの機能を発揮しています。
つまり体幹筋の重要な役割とは、人の姿勢を維持して支えることと、人の身体（四肢）の動きを生みだす軸となることなのです。
腸腰筋を鍛えて美しい姿勢を作ろう
「腸腰筋」は股関節のあたりにある深層筋で、背骨と大腿骨をつなぐ大腰筋と、骨盤と大腿骨をつなぐ腸骨筋からなります。
背骨のS字カーブを維持し、骨盤の位置を正常に保つ筋肉でもあるため、これを鍛えることによって美しい姿勢や歩き方を身につけることができます。
腸腰筋を鍛えるトレーニング
1. 椅子に座り、上半身をまっすぐに保ち、手で椅子の左右の縁を持つ。
2. 股関節を意識しながら片足の膝を上げていき、床から足の裏を離して2~3秒キープする。このとき、背中が曲がらないようにし、腸腰筋を働かせることを意識する。
3. ゆっくりと足を床に下ろす。これを片足につき10回ほど続けて、両足とも行う。
体幹筋を鍛え、ウエストラインを引き締める
お腹の深層筋である「腹横筋」を鍛えると、ウエストラインの引き締めに役立ちます。
腹横筋は自前のコルセットのように、腹部を締め上げるような動きを生みだす筋肉で、いわゆる「腹筋運動」では刺激することができません。
文：風美紫紺
