ダイエットをしようと思っても、スイーツはなかなかやめられないもの。
しかし、そんなスイーツに使われている砂糖が、将来はタバコやアルコールなどと同様に害のあるものとして扱われるかもしれません。
タバコやお酒の税は「SIN TAX=罪の税」といわれていて、その裏側には高い税金をつけることで消費者に買いにくくしようという意図があります。
そんな考えのもと、イギリスでは「SIN TAX」のひとつとして、2018年から砂糖の多い炭酸飲料を対象に「砂糖税」が導入されることが決まったのです。
また、肥満が問題となっている欧米諸国には、すでにソーダ税(フランス、メキシコ、ハンガリー、アメリカの一部の州)、脂肪税(デンマーク、現在は廃止)などがあります。
ハンガリーではスナック菓子やクッキーも課税対象になっており、その税率は5~20%。肥満はそれほど深刻な問題であり、リスクがあるということなのです。
今回は海外の健康情報サイト『FitWatch』から、「目の前にあるドーナツがあったときに取るべき5つの行動」をご紹介します。これらを実践すれば、食欲をコントロールでき、肥満を予防できるかもしれません。
■1:他のことで気を紛らわせる(Distraction)
「食べたい」「食べたら太る」「少しだけ」など、ドーナツを目の前に葛藤してしまうときは、意識的に他のことを考えましょう。
まずはドーナツを視界から外すこと。視界に入っていなければ、考えることも減らせます。
本を読んだり、テレビを見たり、ゲームをしたり、なにか違うことをしてみましょう。思い切って外に出てみるのもいいかもしれません。そうしているうちに、ドーナツのことなど忘れてしまうかもしれません。
気を紛らわせることは、ダイエットのプログラムの基本であり、効果のある方法です。
■2:食べる時間を遅らせる(Delay)
目の前のドーナツを食べるまでに、20分間は「おあずけ」状態にしましょう。そのうち、「食べたい」という衝動が落ち着いてきます。時間は20分程度が一番効果的。1時間だと長すぎて、待てなくなってしまうのです。
そして20分後にドーナツを半分だけ食べ、また20分待ちましょう。待っている間に、今度はじわじわと満腹感が出てくるはずです。
このように時間をかせぐことで、衝動的に食べてしまうことが避けられ、少ない量でも満腹感を感じやすくなります。
■3:水を飲む(Drink)
ドーナツの代わりに1杯の水をゆっくり飲んでみましょう。一時的ですが満腹感が得られ、衝動を抑えることができます。
水に少しジュースを加えてもOK。甘みがつくと、より満足できるようになります。ただし、いうまでもなく、たくさん砂糖が使われているジュースや炭酸飲料はNGです。
■4:食べようとしているものを嫌悪する(Disgust)
いま食べようとしているドーナツが、いかに脂肪たっぷりかがよくわかるような写真を見てみましょう。山のような砂糖を使い、たっぷりの油で揚げられている現実を目の当たりにすると、食べる気も失われていくはずです。
また、スーパーなどで牛の脂肪のかたまりを見て、似たようなものが身体につくことをイメージしてみてください。恐ろしいですよね。
食べたくてどうしようもないとき、そうやって想像するだけでも食欲を抑えることができるはずです。
■5:踊る(Dance)
必ずしもダンスである必要はありませんが、「食べたい!」と思ったときはまず体を動かしましょう。階段の上り下りや、体操、部屋を歩き回るなど、すぐにできる運動はいくらでもあります。
運動で脂肪を燃焼しつつ、食べることを忘れられる、シンプルなダイエット法です。こまめに体を動かす習慣をつければ、太りにくい体をつくることもできるでしょう。
*
「これができれば苦労しないよ!」と思われるかもしれませんが、5つの「D」を継続できれば、健康的にやせられることは間違いありません。目の前のドーナツ1個を我慢することが、肥満解消への第一歩になるのです。
(文/平野鞠)
【参考】
※Curb Cravings with 5 Little Words-FitWatch
※消費税の次は砂糖税か!? 欧米諸国が続々導入 日本政府でもいよいよ議論の俎上に上がったが…-産経ニュース