日本人女性に多いO脚。ひどいときは膝が痛くなることもあります。 O脚の人の特徴は、“外側重心”だということ。
街を歩いていたり、駅のホームや信号待ちをしている女性を見ていると、外側重心で立っている人の多さに驚きます。
しかし、外側重心は普段の生活で“正しい立ち方”を意識すれば改善することができ、O脚の解消にもつながります。
そこで今回、理学療法士の筆者が、外側重心の例と正しい立ち方のコツをご紹介します。
■そもそも「
外側重心」って?
外側重心とは、足の小指側に体重が乗っている状態のことを指します。この状態が続くと、体のいたるところに悪影響を及ぼすことに……。
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1
)膝の痛みの引き金になりやすい
外側ばかりで重心を支えていると、外側の筋肉は張ってきて内側の筋肉は衰えてきます。筋肉は関節のまわりにくっついているため、筋肉のつき方のバランスが崩れると膝へのストレスが強くなり、痛みの原因になる可能性があります。
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3
)膝以外の関節や、体幹も衰える
外側重心の状態では、体重を身体の外側によりかかるように支えるため、膝だけでなく股関節や体幹にも影響があります。
その結果、関節を支える役割をしているインナーマッスルも衰えてきてしまいます。
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外側重心になっている立ち方3つ
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1
)小指側に重心が乗っている
親指が浮いていたり、浮きそうだったりします。
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2
)つま先が内側に向き、ハの字になっている
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3
)片方の足の外側で体重を支えている
いつも同じ足で支えている人が多いです。
■O脚予防に!
正しい立ち方
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1
)内ももを締める
両足をひっつけて、お尻を寄せるようなイメージです。
(2)母指球を意識
母指球とは下の図で示した部分。
1日の中で立っている時間はたくさんあります。信号で立ち止まったとき、歯磨きをしているとき、立ち話をしているとき、電車の中……など、色んな場面で意識をしてみてくださいね。
内側重心でスッキリ美脚を目指しましょう!
【筆者略歴】
※ 安季 ・・・ 理学療法士として患者さんへのリハビリ業務に携わる。その傍ら、リラクゼーションサロン『sayamakan』を開設し、アロマトリートメント、1人1人に合わせた自宅で出来るセルフトレーニングプランの作成などを提案している。
【画像】
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