こんにちは、理学療法士の今井俊太です。
今回は、基礎代謝を上げるためのストレッチ方法をお伝えします。
基礎代謝、新陳代謝って何?
基礎代謝という言葉は、最近一般的に使われるようになりましたが、よくわからないところもあると思うので、すごーく簡単に説明すると、安静にしている状態のときに、身体(筋肉、内臓、脳など)を動かすために使うエネルギーのことです。
一方、身体を動かすために、食事などから栄養を取り込み、新しい細胞をつくることを新陳代謝と呼んでいます。
基礎代謝アップには、筋肉よりも内臓を動かすのがよい
基礎代謝の内訳で1位は何かご存知ですか?
今まで、基礎代謝の40%くらいは、筋肉によるものだといわれてきました。しかし、最近よくいわれているのは、基礎代謝の中で、筋肉よりもむしろ内臓、特に「肝臓」の占める割合が、高いということです。参考に以下をご覧ください。
•肝臓:27%
•脳:19%
•筋肉:18%
•腎臓:10%
•心臓:7%
•その他:19%
(引用文献:FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会報告,1989年)
これは、基礎代謝率の内訳です。
研究によっては、筋肉の基礎代謝率が高いというものもあります。おそらく、研究対象とした人の状態がこの結果を分けるので、人によって内臓の比率が高い場合もあれば、筋肉の比率が高い場合もあるということですね。
今回は、基礎代謝の中ももっとも代謝量の高い、肝臓に対するストレッチをお伝えします。
肝臓を前後にストレッチ
では、肝臓をストレッチしましょう。
ちなみに、肝臓の作用は、今解明されているものだけで、500種類以上あります。アルコール分解作用が有名ですね。そんな内臓の中で、最大の臓器といわれる肝臓ストレッチしてみましょう。
1.四つん這いになります。注意点としては、股関節、肩の角度がそれぞれ90度になるように、手と膝の位置を確認しましょう。
2.みぞおちを天井のほうに吊り上げられるように、背中を丸めていきます(息を吸いながら)。このとき、首はダランと力を抜いて垂らしておきましょう。
ぜひ、基礎代謝をアップする肝臓ストレッチ、お試しください!
文:リズムアンバサダー 今井俊太
写真提供:今井俊太