冬は、何を食べてもおいしい季節ですが、食事量は控えているし、運動もほどほどにしているのに、年々太りやすくなっていると感じていませんか?
これは実は、加齢に基づく基礎代謝の低下、に関係しているのです。
ここでは、基礎代謝とは何なのか、そして、基礎代謝を上げるために、食事面でどのような工夫ができるのか、いったいどなな食べ物を取り入れたらよいのか、詳しくご紹介します。
そもそも基礎代謝とは?
基礎代謝とは、身体が生命活動を維持するため、生理的に行う活動に必要なエネルギーのことです。
呼吸をしたり、瞬きをしたり、内臓が消化活動を行ったり、何もせず、じっとしていても消費されるエネルギーで、当然、睡眠時にも消費されるものです。
体重1kgあたりの基礎代謝量(kcal)を示す「基礎代謝基準値」は、年齢と性別によって定められており、男女ともに、1歳から2歳で最高値を示し、その後は年齢と共に低下していきます。
1日あたりの標準的な基礎代謝量は、基礎代謝基準値×体重で求めることができます。1日あたり、一般成人女性では約1,200kcal、男性では約1,500kcalとされています。
基礎代謝を上げて、太りにくい身体に
食生活や、運動量が変わっていないのに太りやすくなる要因に、この基礎代謝量の低下が考えられます。
成長期が終わって、代謝が安定した時期の基礎代謝の消費量は、骨格筋と肝臓、そして、脳が半分以上を占めますが、その割合は、肝臓27%、脳19%、筋肉18%、腎臓10%となっています。
つまり、基礎代謝を上げるうえで重要なことは、「筋肉をつけること」と同時に、肝臓や腎臓などの「内臓機能を高めること」だといえるのです。
では、そのためには、どのような食べ物を取ればよいのでしょうか。
基礎代謝を上げる食べ物とは?
基礎代謝を上げる食べ物は、大きく分けると、身体を温めて内臓の働きをよくするもの、筋肉のもととなり、脂肪燃焼効果が高いもの、代謝をサポートするものに分けられます。
以下、項目別に、該当する代表的な食べ物をあげてみました。
身体を温める成分を含む食べ物
脂肪燃焼効果が高いアミノ酸を豊富に含む食べ物
代謝をサポートするビタミンBを含む食べ物
そのほか、糖質、脂質、たんぱく質の代謝促進に役立つ、ヨウ素を多く含むコンブ、ワカメ、牡蠣、ハマグリ、サケ、パイナップルなどがあります。
忙しい、面倒などの理由で、不規則に間に合わせの食事をするのではなく、基礎代謝を上げる食べ物を、意識して取ることによって、太りにくい身体づくりができるはずです。
まずは、ひと月続けてみることを目標に、始めてみませんか?
文:風美紫紺