亜麻仁油やココナッツオイルなど、身体に必要な良質のオイルを食生活に取り入れることは高く評価されていて、もはや常識といっていいほどです。
油脂の中には、血液や血管の健康を妨げるものもありますが、良質オイルと呼ばれる油脂は、血液や血管、細胞の健康を守る働きや、抗酸化力を高める働きがあります。
なかでもクルミからとったオイル「ウォールナッツオイル」は、これからの季節に気になる“むくみ”対策にもなるようですよ。
■むくみにもオイル!?ウォールナッツオイルがおすすめの理由2つ
(1)「α-リノレン酸」が血流をサポート
クルミから圧搾したウォールナッツオイルには、クルミ由来の成分、ビタミン・ミネラル・ポリフェノールが含まれています。
なかでも、ナッツの中ではクルミにダントツに多い「α-リノレン酸」には、血液と血管の健康を守る働きがあります。
むくみは、体内の水分バランスが崩れることで起こる現象。
血液がスムーズに流れていないと、本来静脈やリンパ管に戻って排出されるべき老廃物が滞りますから、血流をスムーズに保つことは、むくみの予防につながるといえます。
(2)「カリウム」が水分バランスをサポート
これからは汗をかきやすい季節です。そのため、細胞の中に存在して水分バランスを保つカリウムが、汗とともに排出されて不足しがちで、これがむくみの原因のひとつとなります。
クルミにはカリウムが豊富に含まれているので、ウォールナッツオイルをとると、体内の水分バランスをサポートしてくれます。
■ウォールナッツオイルの使い方・保存方法
・加熱に弱いので、非加熱で使いましょう
熱に強いリノール酸やオレイン酸を含むウォールナッツオイルですが、α-リノレン酸は加熱に弱い成分です。調理用として使うのではなく、ドレッシングやスムージー、ヨーグルトなどの冷たいものに入れましょう。
また、お料理の仕上げにひとさじ加えて、コクと香りが加わる調味料として使っても◎。
・開封後は冷蔵庫で保存するのがおすすめ
α-リノレン酸は酸化しやすい成分ですから、開封後は冷蔵庫で保存し、早めに使い切りましょう。
血流がスムーズになりむくみが解消されると、同時に夏冷えも解消されます。むくみや冷えが気になる方は、ウォールナッツオイルを今使っているオイルと置き換えてみてはいかがでしょうか。
(岩田 麻奈未)