体を伸ばすと、気持ちよくて、体にもいい!
こんにちは、美姿勢インストラクターの美宅玲子です。
「ウ~ン」と体を伸ばす気持ちよさ。
この「伸び」・体を伸ばすことは、実はとても嬉しい効能があるのです。
今回は、伸びの効能と、実践の仕方をご紹介します。
私たちは一年中体を「縮める」生活をしている
寒い冬に限らず、私たちは無意識のうちに体を縮める生活をしています。
デスクワークで肩を丸め、股関節や膝を曲げていたり。
目を酷使し、顔や頭・首や肩の筋肉を緊張させ(縮め)ていたりすることもあります。
また、精神的な緊張でも体は縮みます。
ですから、休憩時間に伸びをすると、縮んで強張っていた体が解凍されたようになり、大変に気持ちがいいことでしょう。
体を「縮める」ことの悪影響
体・筋肉を「縮める」とは、どういうことでしょうか。
私たちは寒い時、体を縮めて筋肉を震わせ、熱を発生させようとしたり、縮めることで血管や汗腺も縮めて、体熱が放散されないようにしています。
短時間ならばそれも効果的なのですが、長時間筋肉を縮めた状態にしていると、かえって血液循環が悪くなり「コリ」「むくみ」などの原因になってしまうのです。
長時間同じ姿勢で座って体を縮めて固めていると、凝ったりむくんだりしてくるのは、そのためです。
体を「伸ばす」と、血行が良くなる!
長時間筋肉を縮めた状態が続いていると思ったら、「伸び」をすることをお勧めします。
伸びをすることで、圧迫されていた血管が解放され、血流が良くなるので、コリや痛みなどの疲労物質やむくみの原因の老廃物が流れるようになり、体も温かくなります。
「伸び」の意外な効果
筋肉は縮めると太くなりますが、伸ばすと薄くなります。
また、体を伸ばすことで、姿勢を維持するインナーマッスルが活性化するので、より多種類の筋肉を使えて代謝が上がることや、引き締め効果も期待できます。
手軽にいつでもできる「伸び」ストレッチのやり方
それでは、実践しやすいシンプルな「伸び」のストレッチをご紹介しましょう。
上伸びと左右の体側伸ばし
脇腹周りが伸び、お腹を薄く引き締める効果も期待できます。
1. 両手を組んで上に伸び、息を大きく吸います。
2. 吐きながら右へ体を倒し、吸いながら中央へ戻ります。
3. 吐きながら左へ体を倒し、吸いながら中央へ戻ります。
これをゆっくりした深い呼吸で、5往復行いましょう。
両手を組んで上に伸びるだけでも、肋骨周りが広がってポカポカしてきます。
両足のかかと&つま先突き出し
下半身の血行を良くし、むくみを取るストレッチです。
1. 椅子に座るか、床に座って脚を伸ばします。
2. 両かかとや両つま先を、前に突き出します。何度続けてもOKです。
かかとを遠く前に突き出したところ
かかとを突き出すと、ふくらはぎや膝裏・もも裏などが伸び、つま先を突き出すと、脛がよく伸びます。
立って行う場合は、つま先立ちとかかと立ちを交互に繰り返します。
背中や腰のストレッチ
普段腰が反りやすく、腰や背中が縮んでいる人にとってはよい「伸び」になります。
1. 椅子に座るか、床に座って膝は曲げます。
2. 両手を前で組んで、大きなボールを腕・胸・お腹で抱え込むようにしてお腹を凹ませ、腰を後ろに倒して背中を丸めます。
3. 手を組んで腕を輪にしたまま、背中を左右に揺すります。
おわりに
休憩時間や、ちょっと体が固まったと思う時にも手軽にできる「伸び」ストレッチ。
リフレッシュと凝り・痛み予防、代謝アップ引き締めにと、嬉しい効能を実感できるでしょう。
ぜひ、取り入れてみてくださいね。